<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2008年4月
2008年4月27日 なにかと所用があって出掛けられないので、自宅の庭で録音。ちょうどツツジが満開である。陽が高くなって気温が上がってくると蜜を求めて蜂たちがやってくる。わずか一週間ほどの短い期間である。毎年時間が取れれば庭にマイクを出して飽きずに録音している。地面が暖かくなると車の騒音も遠くなる。回りのさまざまな音や鳥の声。それらが時として不思議な音の世界を作り出すことがある。これは一度聞いてしまうと病み付きになる。もちろん良い条件は必要だが、それ以上に録り続けることも必要。でも幸運なんてそんなに簡単には訪れてはこない。本日録音10時間、成果なし。明後日もまた録ってみるかな。
Sample.mp3 1分34秒 1.80MB 何てったって活気があって、ウキウキしてくるような音なのである。飛び回っているのがドングリバチだろうがクソバエだろうが何だろうが一向お構いなし。この季節ならではの楽しみである。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDのHiSPモードで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Hi−MDの外部電源をどうするか。野外で録音していてバッテリー切れ。もちろん予備のバッテリーの用意はある。しかし高価な充電池をそうそうたくさん準備しておくわけにも行かないし、長期間の録音となるとどうしても乾電池から供給できる外部電源がほしくなる。ところがMZ−RH1はUSBからしか供給できないし、接続と同時に充電状態になって大量の電流が流れる。しかも定電圧化が必要、ということて結構面倒である。乾電池から直接には供給できないので、昇圧するか、降圧して定電圧化することになる。もちろん市販品もあるが結構高価。ケチなオイラにゃお呼びじゃない。写真は昇圧型のDC−DCコンバーター。もちろん無料の品。じつは使い捨ての携帯電話充電器の中身なのである。単三電池2本から昇圧して定電圧化、4.7Vくらいの電圧が出る。最近は電池4本から直接供給するものがあるが、これは3Vから昇圧するタイプ。電圧の不足分は下駄を履かせ、電源は単三×3本に強化。むしろ動作としては楽になる。ケーブルは100円ショップで調達。困っているのはケースである。安くてピッタシなケースが・・・、ない。どこかに落ちてませんか。

2008年4月20日 このところ時間が取れないが、せっかくの休日、せめて一日くらいはゆっくりと、と思っていたのだが予定を考えている時間がない。結局いつもどおり近場になってしまった。ただしせっかくだからあちこち回って新しい録音場所でも見つけてみようという予定。・・・のはずがいつもの場所を次々と尋ねていくうちに午後も遅い時間になってしまった。仕方がないので山を越えて南の平野に下りてみたが、こちらは交通量の多い道路が近くを通っている上に、深く入り込んだ谷間がないのでどうしようもない。ただ道路沿いの大きな池の対岸に鳥の営巣地を発見。黒い水鳥だが、なんなのかボクには分からない。近所の川でも見掛けることがあるので、山を越えてやってくるのだろう。帰りは再び山を越えて上山田へ抜ける。すると山道の真ん中に見慣れない黒い物体。こんな所にこんなもの置いてあったっけ。少し近づいてみると太ったタヌキの置物、ではなく生タヌキ様。なにやら懸命に食していらっしゃる。こちらに気づいても逃げないのでジワジワと近づいて観察していたら、あと15mほどのところで山にお帰りになった。
Sample.mp3 1分37秒 1.85MB 円張川で。レベルを低めに設定して、しかもリミッターまで入れていたのだが、異常接近のウグイスは強烈。大半がレベルオーバーになった。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
マイクをセットしてふと道端をみるとツクシが結構生えている。すでに胞子は飛んでしまってすっかり爆発頭だが、とりあえずツクシである。ちょうどヒルメシのポリ袋があったので採集することにした。ついでに袴も取ってしまう。ツクシを大量に採る方法は一つある。大量に生えている場所を見つけ、人の来る前に一気に採り尽くすこと。しかしそんなバカなことをすると後で困るのである。ツクシは袴を取らないと食べられない。これがなかなかの難行苦行である。いちどに45リットル入りのポリ袋に2杯分採って来たときには大往生だった。物事は程々が大切。最近はスーパーでも売っていないのでちょっとした貴重品。自ら採りにいくしかないのである。

2008年4月12日 せいぜい早起きしてキャンプ場へ。でももう陽はずいぶん高い。数日来の雨で谷川の水量は増えている。桜はまだ散り始めたばかりで、天気もまずまずの好天だが、花見客は一人も来ない。一台だけやってきた車はすぐにUターンして帰っていく。静かな土曜日の朝である。昼で切り上げて帰宅し、午後は庭にマイクを出して録音。ここ数年あまり音に恵まれないわが家も、この季節ばかりは結構にぎやか。鳥たちが次々とやってくる。隣家のツバメも帰ってきて中に入れてくれと騒いでいる。わが家の極悪猫は目の色を変えて興味津々だ。3月頃からまた姿を見せているカワセミの青い影がすぐ傍の川の上を飛び過ぎで行った。
Sample1mp3 1分07秒 1.28MB キャンプ場の奥の流れの傍で。残念ながら風が強く、春もまだ本番ではないようだ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分06秒 1.26MB わが家の庭先にて。傍で聞いているとにぎやかなようだが、あとで聞きなおすと意外と退屈。動きがないのである。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Holophonic.chのサイトにリンクをさせていただいた。あまり行儀の良くないサイトにはリンクはしない方針なのだが、すでにリンクのあるメーカーのサイトにそういうところが出てきたので、リンクをしない理由が希薄になったためである。Holophonic.chはスイスのChiassoに本拠を置くHolophonic SAのサイト。そのシステムの音は、ネット上で聞かれるHugo Zuccarelli氏のHolophonicsの音によく似ているが、音場の展開は少し異なる。Holophonicの開発者はUmberto Maggi氏で、彼の経歴の重要な部分はZuccarelli氏のものと重複している。Zuccarelli氏は近年イタリアでも活動しているはずであり、名前などの共通性から、当然Holophonic.chとの関連が濃厚に浮かび上がってくるが、その詳細は明らかではない。謎の多いサイトだ。お帰りは「戻る」の履歴から。

2008年4月3日 ここしばらく寒さが戻っているが、それでもやはり春は春。季節の移り変わりは目まぐるしい。わずか一日で辺りの風景はすっかり様相を変えてしまう。いつの間にか花が咲き、昨日は気が付かなかった木の葉が今日はもう青々としている。もし一週間も外に出られなかったとしたら、地下牢で半生を過ごした囚人の気分。あまりの変わりように驚き呆れ、地を撃って身の不幸を嘆き悲しむにちがいない。なんてったってこれから梅雨に入るまでは一年でもっとも音の豊かな季節。今年は何かと所用に追われて時間が取れないが、それでもせいぜい早起きして出掛けなければと思うのである。でも春って・・・、眠いのね。
Sample.mp3 1分29秒 1.71MB 円張川の小さな流れの傍で。このあとは最後まで長い静寂が続いていた。もう少し早起きしろってことなのである。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
スピーカーユニットである。口径は12cm。マグネットは見るからに小さく非力そのもの。インピーダンスは8Ωだが入力の記入はない。おそらく30年以上前の製品で放送設備用。直射日光や外気の当たるような条件ではないが、エッジは完全に風化して消失。コーン紙も半分以上風化してボロボロの状態だった。こんなもの拾ってきていったいどうするのか。実はこのスピーカーのコーン紙は貼り合わせだったのである。コーン形状に漉いたものではなく、平面の紙を丸めてコーン状に貼り合わせたもの。これなら何とか修理できそうだ。面白いからやってみよう、というのかその理由。貼り合わせのコーン紙を使ったスピーカーはけっこうあって、大昔はマグネチックスピーカーのコーンがそうだった。意外と高価なユニットにも使われていて、たしかローサーのユニットが貼り合わせ。最近ではヘア数百万円のシステムのユニットの例がある。この方法でユニットを自作している人もいる。意外といけるんじゃないか・・・、と忙しい時に限ってつまらないことを考え始めるのである。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ