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 日常のありふれた音の記録です
2008年3月
2008年3月29日 所用に追われたり大雨に祟られたりと、わが家のお彼岸は一週間遅れ。今日はまる一日をつぶして数ヶ所に墓参である。日向にいると汗が出てくるが肌に当たる風は冷たい、という訳のわからない天気だ。午後からは少し足を伸ばして3kmほど離れた墓地へ。まだ結構人出かあって、無人の花屋さんも店を出している。ところでここの強敵はなんといってもカラスである。年々凶悪化している気もする。たちまちのうちに人の周りに寄り集まってきて、お供え物はちょっと目を離した途端にあっという間もなくかっさらわれる。油断も隙もあったもんじゃない。実にケシカラン、といってもどうしようもないが、ふと思いついてハライセに録音。こうして君たちの罪業は明らかになるのだよ。それにしても後で聞き直してみるとこれ、結構コワいのである。
Sample1.mp3 1分53秒 2.15MB テメェーらカラスども、タダでメシ食うんじゃあねえ。ってんでハシブトガラス諸氏にご登場いただいて録音。お供え物の売れ行きはすこぶる好調、まるで飛ぶようだ。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDのリニアPCMモードで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 38秒 750kB 時間のないときはわが家の庭先で。これはいつものパターンだ。遅い午後の一瞬である。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDのHiSPモードで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昨年の秋に開店した駅前の大型家電店。じつはここにはオーディオコーナーがある。専門のオーディオショップはいざ知らず、一般の家電店からオーディオコーナーが消えてからすでに久しい。最後に目にしたのはいったいいつの頃のことだったのか。それから途方もない時が流れたように感じられる。客足も決して多くはなく、かっての時代を知るものにとってはすべてか小ぶりであまりにも慎ましく見える。それでもしばし佇んで、昔日の思い出とともに心を楽しませてしまうのだった。

2008年3月23日 前日は所用のついでに回り道をして近くの山裾でしばらく録音。いつも持って歩いているHi−MDと小型マイクのセット。10日ほど前に充電したバッテリはやはり消耗状態である。1時間くらいなら大丈夫だろうと思っていたか、引き上げるときにはすでにコト切れている。・・・たけならまだいいのだが、再生しようとすると表示されるのは”No Track”。システムファイルの書き込みに失敗したらしい。少々異常な状態だ。予備の電池に入れ替えるとこちらは満杯状態。やはりMZ−RH1の待機電力がかなり大きいようだ。まさかバッテリーを抜いておくわけにもいかないので、前日に充電ということになるのだろう。フィールドレコーディングの機器としてはなかなかにやっかいな性格である。ところでメモリーレコーダーの興盛はまだまだ留まる所を知らない。その中に気になる機種が登場している。LS−10である。どちらかというとボイスレコーダーからの発展だが、仕様はメモリーレコダーとして本格的。単三電池2本で8時間を越える長時間録音。リニアPCM24bit,96kHz、WMA,MP3の圧縮フォーマットにも対応。アルミ削り出しのマイクに小型軽量で丈夫なボディー。販売店で実際に手に取ってみて危険な魅力を感じる。Hi−MDの後継機はもっと後でと考えていたのだか、いよいよ油断かならなくなりそうだ。気を引き締めていかなくっちゃ。
Sample.mp3 1分31秒 1.75MB キャンプ場の前の林の中を流れる谷川。3年前の台風で大きく崩壊した場所にセット。数日前の雨のためか水量は多い。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
何かと所用に追われているが、今日は午後から雨ということなので動きが取れない。少し遅く起き出して、雨が降り始めるまでということでいつもの場所へ。流れの音がわりときれいなキャンプ場の前の林の中で録音。もっとも低い気温と曇り空、遅い時刻ではあまり期待はできない。この時期はむしろ人里の方がにぎやか。キャンプ場では気の早い桜が開き始めている。昼前には本降りになって引き上げ。暖かい4月ももうすぐだ。ところでPCM−D50のネックストラップ、というよりショルダーベルトは相変わらず取り付けて使っている。本来の使い方ではないのだが、取り回しがよく、じつに安心感がある。一見邪魔なように見えるのだが、実際はベルトをしっかり持っていれば録音機の取り扱いにあまり気を使わなくていいので、むしろ気楽なのである。三脚の足以外に物を地面に置きたくないぬかるんだ場所や三脚をセットするのかやっとの不安定な岩場、波打ちぎわでのセッティングにも便利だ。

2008年3月11日 またまた前回と同じ場所。途中3ヶ所ほど回ってみたのだが音がない。この時期は毎年こんな感じだったっけ。冷たい春から一転して本物の春。日陰の草に付いた霜が融け始める頃には、大気はもうすっかり暖かくなっている。あちこちの梅の花も満開だ。しばらく何ヶ所か移動して録っていたか、梅の花にミツバチが大量に群がっているのを発見。これはいいと早速マイクをセットしてあとはお散歩。目的地は周辺を藪に囲まれた池の下の林、というより木がまばらに生えたかなりの広さの平地。夏の間は草ぼうぼうだったが、今は地面が見える。道からは草叢に遮られて入れないので、思い切って回り道をして分け入ってみた。真ん中を水溜りのような浅い川が流れ、辺りの地面は湿地同然。うかつに歩くと突然ズブズブとくる。いったいここは何だったのか。畑の跡にしては広すぎるし、やたらと水っぽい。廃田にしては奇妙に不定形で、回りに畦がない。なんとも不可解な場所だ。
Sample.mp3 1.79MB 虫の飛び交う音というのはいつの季節でも、たとえ何の虫でも、生き生きとして活気がって楽しげだ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Samplitude10のRF64/WAVE対応、実はマニュアルの最後に小さく書いてあった。ただし安全を見て2GBでRF64/WAVEに切り替わる。Hi-MDもHiSPモードでは長時間録音か可能。これをWAVEに変換するとどうなるのか。3時間半ほどの録音を変換したら2GBを超えるRIFF/WAVEファイルになった。こちらは4GBが境目になっているようだ。4GBを超えるとどうなるのか、・・・はまだ試していないが、ヘッダーはRF64/WAVEとの可換性がない。たぶん複数のファイルに分割されるのだろう。データーの転送にやたらと時間のかかるHi-MD。圧倒的に不利、かというとそうでもない。意外な落とし穴は最終保存メディアにあった。DVD-Rへの書き込みは結構な時間がかかるのである。しかもDVD-Rの信頼性の面からバックアップをとるので時間はさらに2倍。しかもハイビット、ハイサンプリングレートのデーターはデカい。結局はそんなに変わらないのである。というわけで大した不満もなく便利に使っているHi-MD。ただMZ-RH1には少々困ってることが2つある。一つは日中に有機EL表示が見にくいことと、もう一つはバッテリーの放電。しばらく使わないでいるといつの間にかバッテリーがダウンしている。どちらもいざこれから録音という時になって慌ててしまうのだった。
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