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 日常のありふれた音の記録です
2008年2月
2008年2月27日 あいかわらず怪しげで不穏な天気が続いている。お日様はあったかな春の笑顔たが、真冬なみの冷たい風はすれっからしの渋っ面。それでもいくばくかの陽の光はありがたい。気温が低いにもかかわらず、日中はあまり寒さを感じない。円張川へ出かけてみたが、こちらはまったくの静寂状態。しかたがないので、いくらか音のあるキャンプ場の入り口の林の前で録音開始。ところが車がやってきてチェーンソーで木を切り倒しはじめたので、藪を抜けて少し東の小さな谷川の脇へ移動。昼になるにつれて風が強くなり、またまた曇り勝ちの憂鬱な天気になった。早く春、来ないかな。
Sample.mp3 1分22秒 1.56MB キャンプ場の入り口の前の林の近くで。なにやら向うでは道の脇の木を切り倒している。このあたりもまた淋しくなりそう。今回はSamplitudeからMP3に変換。こちらも音質は上々だ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
SamplitudeからWAVファイルを書き出して処理しようと思ったらエラー。ありゃ。RIFF/WAVEのヘッダーに'JUNK'というチャンクがくっついているのが原因。調べてみると64bitのRIFF/WAVEであるRF64/WAVEフォーマットとの可換性の確保のためのダミーデータらしい。ようするにファイルが4Gbyteを超えると、その時点でヘッダーだけ従来のRIFF/WAVEからRF64/WAVEに取替えて対応する、そのための場所を分捕っておくためのもののようた。胴体そのままて首だけすげ替える感じ。文書の日付は2006年、情報不足である。この形式でファイルを書き出すということはSamplitude10はRF64/WAVEに対応しているのか?。マニュアルからはよくわからない。ヘッダーだけ書き換えればいいのでそのうち試してみよう。もっとも録音機が対応していないのではあまり意味はないけど。

2008年2月23日 霞のかかった曇り空だが、天気予報は午後から晴れ。風があるがまあ大丈夫だろうと出かける。前回の場所へ行ってみたが静寂そのもの。少し南へ行って道路を隔てた反対側の斜面にセットしてしばらく録音。そこから山を越せば東には塩田跡が見える。ところが録音しているうちに風がどんどん強くなり、雨もパラついてきたので引き上げ。帰りは日佐神社から上がって強風を避け、砂防ダムの下で録ってみたが、竹薮を渡る風の音ばかりである。午後になると天気予報が豹変して、天候はさらに悪化。台風並みの強風が縦横無尽に吹きまくるは、晴れるは、曇るは、雨は降るは、雪は降るはの大盤振る舞い。なんちゅう天気だ。
Sample.mp3 1分13秒 1.40MB 風の強い日はあまり良い音には巡り合わない。風の音も悪くはないが、この季節には寒々しい。それでももう春も間近だ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
PCM−D50のネックストラップ、緩衝材を一部ゴムスポンジに変更してガタは解消。さっそく使ってみた。・・・のはいいが、三脚のチルトハンドルからぶら下げるという、本来の目的とは関係のない使い方。でもこれでいいのである。大昔のDAT、TCD−D3の時代にはキャリングケースにストラップが付いていたので、肩に掛けてヘッドをセットした三脚と一緒に持ち歩き、三脚から吊るしたりして気楽に録音していた。もちろん移動しながらの録音にも便利だった。それがTCD−D7以降、本体にもケースにもストラップを取り付けることができなくなってしまった。ポータブルであるはずの録音機が、”持ち運びもできる据え置き機”になってしまったのである。もちろん大型機にはキャリングベルトが付いているが、持ち運びの手軽な小型機に付いていないのはなんとも不条理な思いで大いに不満だった。PCM−D50になってやっと曲がりなりにも”ポータブル”が復権。使っていて実に便利である。これはメーカーでもぜひ考慮してほしいところだ。ただ残念なのは現用のバッグやケースのスペースの関係で、ストラップを付けたまま持ち運びできないこと。何とかならないかな。

2008年2月21日 ハイビットレート・ハイサンプリングレート対応の音声編集用ソフトとしてSamplitude10を導入。DAW用としてはかなりマイナーなソフトである。立体音響では複雑な編集やミックスは滅多に行わないし、エフェクトの類は全くといって良いほど使わないので、はっきり言って「モッタイナイ!」の一言。実際の作業状態もたいていはご覧のように至ってシンプルなものである。とはいえ、細かなカットアンドトライの編集や、無駄がなく操作性のよい画面、音質上のメリットなどもあり、やはり他の軽便なソフトでは代替できない部分がある。これまで使っていたバージョンとはずいぶんかけ離れてしまったので、いささか戸惑う面もあり、全体の把握にはもう少し時間がかかりそうだ。機能的にはずいぶん強化されているが、ただ秘伝の巻物のように画面いっぱいに垂れ下がる長大なメニューには少々辟易。山ほどの項目の中から目的の機能を見つけ出すのはなかなかに至難の技なのである。もちろん今後メインとして使う予定なので、プロセッシング環境もこれにあわせてなるべく早い時期に変更していきたいと思っている。

2008年2月17日 懸案だったPCM−D50のネックストラップが一応完成。ただ時間不足とあり合わせの工具でいささかやっつけ仕事になってしまった。仕上がりはイマイチというところ。最初は100円ショップで売っていた調理器具をハンドグラインダで切り出して形を整え、いざ曲げようと思ったらパリパリと割れてしまった。非常に硬くてもろい材質なのである。焼きなましをすればよかったかもしれないが、歪みが出たかもしれない。次は同じく100円ショップで売っていたステンレス板をコの字型に曲げた小さな置き台。鋸で切れる柔らかいものなので強度を心配したが、まったく問題なし。こちらは鋸で切り出して、普通のヤスリで形を整え、ドリルで穴を開けて、ダイアモンドヤスリとサンドペーパーで仕上げる。録音機本体と接する面にはコルクシートを貼り付け、本体のネジ穴にゆるみ止めのゴムシートを接着した三脚ネジで固定。ストラップは廉価なカメラ用である。とりあえずこれで録音中に調整や設定、確認が簡単にできるようになり、録音機を肩から提げて移動しながらの録音が可能になったわけである。あとは雨に備えてマイクの防雨カバー作れば万全だ。そのうち機会を見つけて使ってみたいと思っている。ただ本体への密着性が今一つで少しガタがある。この辺は緩衝材の材質などの調整が必要だ。

2008年2月12日 2月に入ってからも雨と雪に悩まされ、今年になって降雪はすでに4回。休日もほとんどは雨か雪、でなければはなはだ有害な曇り空だ。そんなに気温が低いわけではないが、昼夜を問わず絶え間なくジワジワと体に凍み込む冷気かすっかり快活な気分まで害してしまった。こんな状態じゃなかなか物事がはかどらない。今日は久しぶりに巡り合った貴重な晴天である。まずは上山田の方へ回ってみたがこちらは期待薄。そこから東南へ進んで、去年の夏に何度か訪れた場所を尋ねてみた。途中の池には薄氷が張り、舗装されていない山道には霜柱ができて凍結しているが、ほとんど寒さを感じさせないほどの暖かい陽射しである。近くの道路を通る車の騒音がうるさいのは今さら気にしても仕方がない。後ろのかぼちゃ畑はキャベツ畑に変わっている。
Sample.mp3 1分17秒 1.48MB 休日だし、そんなに車の多い道路ではないが騒音はしょっちゅうに聞こえてくる。近くのマッシュルーム製造工場も稼動中だ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
夏とは打って変わって、小さな林の木々の葉はすっかり落ち、廃田のあぜ道のぼうぼうと茂った草はとりあえず刈り払われている。そこを上ると小さな池が二つ。下の一つはよどんだ水をたたえ、上の一つは半ば干上がって赤い底面を見せている。一旦下って南の大きな池から流れ出る谷川を辿ると、薄暗い林の中に隠れて意外な大木があるのに驚いた。この辺りではほとんと見かけない大きさである。どうして大きな木が少ないのか、その原因は知る由もないが、大木を好まないのが人間本来の性質ではないかという気もする。無思慮に木が切り払われてすっかり荒れ果ててしまった神社も近くにある。ただその理由についてはよく分からない。
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