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 日常のありふれた音の記録です
2007年12月
2007年12月27日 今日もあいかわらず円張川。いつもの場所にセットしてあとはお散歩である。山の上のあまり奥まで入ったことのない道を通ってみた。草の上に轍の跡のついた道は、途中からむりやりブルドーザーで広げたような裸の土の道に変わり、それも突然終わって今度は笹の生えた細い山道に変わる。数年前までは手を入れられていたような形跡があって、まだ通れる状態だ。延々と続く道をテクテクと歩き続け、知らない池の傍を通り、麓の畑や家が見え始めてオヤッと思った。まるで異世界にたどり着いた気分。いったいここはどこだ!。見通しの利く場所まで下りて来てようやく分かった。山を越して南側の平野に出てしまったのだ。こういう道も最近まで利用する人がいたのだろう。いったん平野に下りてしまうと今度は大回りになって帰りが2時間近くかかるので、また来た道を引き返す。帰りはあっという間。最初の経験というのはけっこう長く感じるものだ。
Sample.mp3 1分30秒 1.72MB 3時間以上録音して、何とかモノになるのはせいぜい5分程度。今日は不作だ。実に効率の悪い作業である。最近の低能率スピーカー並み?。でもこのくらいでいちいちメゲていては仕方がないのである。また来るか・・・。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
録音を終了する頃にはバッテリーアラームが点滅状態。帰宅してファイルを転送しようと再びスイッチを入れたらバッテリー交換の警告が出た。購入以来一ヶ月近く、残っていたファイルは時間にして12時間程度である。冬分でしかも最初はかなり不規則な使用をしていたのでまあこんなものか。取り出したアルカリ電池の電圧は1.26Vに下がっていた。こうなると気になってくるのがニッケル水素電池の自己放電である。DATの頃でも充放電の管理はけっこう持て余していたし、使用サイクルの短いデジカメでもそうだった。今日も大丈夫、と出掛けたらとつぜんバッテリー切れ。交換したバッテリーもあっという間にダウン、というのは何度も経験している。忘れた頃に災難が・・・ということになりそう。自己放電の少ない種類バッテリーも性能か安定して来ているので考えてみるかな。

2007年12月25日 以前から気になってはいるのだが、面倒なので手を付けないままになっていることがある。録音機の特性の把握である。マイクアンプの耐入力とノイズ。普段ノイズは気にしているが、実際に測定してみないと録音機間の比較さえ困難。めったに大音圧の音源を録音しないので、耐入力に至ってはまったく把握していない状態。どちらもマイクと録音機を生かすには必要だ。それに新たに気になっているのがPCM−D50のデジタルリミッターの特性とSBMの効果。時間ができたら一度調べてみたい。といってもウチには測定器なんて呼べるようなマトモなキカイはまるでないのである。あるのは発振器と旧式のオシロくらい。あとはパソコン上のFFTソフトだけ。これで何とかなるかしらね。
Sample.mp3 1分24秒 1.61MB 道路から20mほど下った円張川の傍にセット。そのままほっぽらかして、24bit,48kHzで3時間続けて録音。こういう時には長時間連続して録音できるのは便利だ。異常接近の鳥の声で、途中何箇所かクリップしてしまった。イマイチまだ録音レベルの感覚が掴めていない。せっかくのデジタルリミッター、試してみればよかったかな。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Hi−MDの外部電源をどうしようかと考えている。単三電池×2からステップアップというのは手軽でいいのだが、MZ−RH1はUSBにつなぐとすぐに充電状態になって、多分400mA位の電流が流れる。単三電池には800mA近く。これは相当厳しい。ニッケル水素電池なら何とかなるが、低温下だとアッという間にへたばりそう。それに当てにしていた無料のDC−DCコンバーターが意外と力不足、400mA取り出すと電圧低下を起こすようだ。電池3本だといけるかもしれないが、何とも中途半端な本数になる。逆に定電圧化するのも中途半端。単三アルカリ電池×4は何とかギリギリという感じだが電池を十分に使いきれない。これはもったいない。ニッケル水素電池だと6本になるので充放電の管理が面倒。こりゃ困ったな。

2007年12月20日 12月も下旬に入ってずいぶん冬らしい天気になってきた。とはいえ日中はまだ暖かい日が多い。去年のような暖冬にはならないが、例年よりはずいぶん過ごし易い冬になりそうだ。今日は少し足を伸ばして上山田方面へ。ところが着いてみると意外と音がない。堤防の草を刈ってあるので、水を抜いてほとんど干上がった一番下の池の中に下りて歩き回っていたら、どぶ泥の中へズブズブズブ。これはもう毎年のお約束。だけど買ったばかりのクツが泥だらけになるんだよな。前日PCM−D50のマイクアンプとの兼ね合いのためマイクの回路を変更してゲインアップ。これはまずまず良好。今日は初めて24bit,96kHzのモードで録音してみた。しかしこのモードはどうも中途半端である。RIFF−WAVEファイルの制限から1ファイル当たり1時間とちょっと。あとで編集のときにつなげば良いが面倒だ。4GBのメモリーで合計1時間55分。メモリースティックと本体を合わせても4時間足らず。これでは物足りないという感じである。本体メモリーが16GBくらいあるか、せめて8GB+8GBでメモリースティック側と本体側に連続して録音できればいいのだけど。メモリー容量とRIFF−WAVEファイルの制限、どちらも解決はまだまだ先の話のようだ。
Sample.mp3 1分11秒 1.37MB 24bit,96kHzで録音。編集のときノーマライズで約3dBアップ。最終的にMP3になるのだから、これでは24bitの有難味はあまりない。今回AudacityでMP3に変換してみたが、音質はなかなかに良好のようだ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
PCM−D50のストラップ。さすがに携帯電話用では役不足なので、最近駅前にオープンした大型家電店で誂えてきた。本来はカメラ用、実質本位の恐ろしく丈夫でシンプルなものである。お代は290円也。これがなかなか使いやすい。本体とストラップとどちらが強いのか、は気になるところ。デジタルカメラで試したことはまだないが携帯電話では、ある。ストラップの圧勝だった。この新しいストラップとPCM−D50とどちらか強いのか。マグネシュームのボディーとぶっといナイロン紐。どちらもなかなかの強者だ。そのうち試してみよう・・・とは思わないが、たぶん引き分けだろう。どちらも壊れる。とにかく丈夫なのがなによりである。そこでふと気づいたのが、ストラップのもう一方の端につながる物体だ。べつにどうでもいいようなものだが、そう、人間なのである。ストラップと人間とではどちらが強いのか。多分ストラップの勝ちだろう。人間が壊れる。これは万一の時には非常に危険だ。程々には弱点があったほうがいいのかも。ところでこの家電店、なんとDATのテープが3社、しかも46分から180分まで各種そろっているのには驚いた。たしか以前は1社のみになっていたはずなんだけどな。多分次の入荷はないと思う。いまさらと思うが少し買い込んでおこうかな。

2007年12月12日 編集環境をどうしようかと考えているが、長い間変更していないので情報不足。バージョンアップの時期もあるのでしばらく導入は見合わせ、もう少し時間を取って検討してみたい。それでもせっかくの24bit,96kHz録音なのに、何もできません・・・では困るので、取り合えずフリーウェアを導入してみた。Audacityとr8brainである。Audacityは非破壊編集で、基本的にほとんどの処理がハードディスクベース。カットアンドトライのあまり細かい編集には向かないが、一応不自由でない程度の作業はできる。エフェクトはフェードイン・フェードアウトとボリュームくらいしか使わないから、32bitFloatで吐き出してr8brainでダウンコンバートすれば音質は気にはならない。しばらく動かしてみてアレと思ったのが、r8brainでダウンコンバートして破綻することがあるということ。じつは今まで使っていた編集ソフトでは、48kHzから44.1kHzへコンパートするのでさえノイズが出て使い物にならなかった。r8brainは評価の高いソフトだが、中途半端な周波数比でコンバートするというはなかなか難しいことのようだ。今後の作業環境は劣化の少ない32bitFloatと64bitFloatに移行していく予定。来年は忙しい年になりそうだ。

2007年12月8日 あらたに導入したPCM−D50。さっそく使ってみようと、取りあえず携帯電話用のストラップを取り付け、ケースは100円ショップからの調達品。いままでTCD−D100が収まっていたところに放り込んでいそいそと出掛ける。場所は相変わらずの円張川だ。録音モードは24bit,48kHz。内蔵マイクのテストにと3ヶ所で短時間録ってみる。マイクを開いて角度は120度に設定し、三脚にほぼ水平に取り付けてセッティング。そのあと人工ヘッドで昼前まで2時間続けて録音。とにかくバッテリーや録音時間を気にしないで使えるのはなによりもありがたい。これだけでも十分買った価値があるというものだ。一応24bit,96kHz優先だが、24bit,48kHzや16bit,48kHzでの長時間連続録音のメリットも大いに活用していくつもりである。
Sample1.mp3(Stereo) 25秒 490kB PCM-D50の内蔵マイクで録音してみた。感度はまずまずで、ステレオ再生時の音場感もなかなか良好。ただしノイズが多すぎて環境音録音用として使うのはかなり厳しい。PCM-D50の内蔵マイク'(Built-in microphone)で録音。(ペアスピーカー再生でお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use pair speaker)
Sample2.mp3 159秒 1.14MB ほとんど干上がった谷川の中にあるわずか60cm四方ほどの水溜り。鳥たちには意外と人気の場所のようだ。人工ヘッド"Alqays"とPCM-D50で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
帰宅して内蔵マイクでの録音の確認。まずはスピーカーで再生してみる。音場感はなかなか良好。鳥の声は高さの違いがそれぞれに出て、スピーカーの外にまで広がり、プロペラ機は上空に定位する。距離感の再現もなかなかいい。少し高域にクセがある感じだが鮮度の高く透明感のある音だ。ヘッドフォンで再生すると、これも結構立体感があって鳥の声は頭外定位する。それも上下だけでなく前後も出てくるから不思議なものだ。これは良くも悪くもマイクの中でそういう情報が作られているということ。ただし残念ながらノイズが多く、かなり耳障り。環境音の録音にはちょっと使えないなという感じである。あと10dBノイズが低ければ何とかなるんだがな。で、肝心の24bitのご利益は、というと実に情けないことだがよく分からんというのが正直な話だ。そういうメリットの出る音源ではないし、マイクやマイクアンプのノイズの方がはるかに影響が大きいレベルなのである。ちょっと不便なのが、現在24bit,96kHzの編集環境も再生環境もプロセッシング環境もないこと。添付の編集ソフトはインストールしなかった。直ちに困るというほどのものではないが、少なくとも編集環境は早めに導入したいと思っている。下駄を履かせて足を切る、という処理ができないからである。
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