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 日常のありふれた音の記録です
2007年11月
2007年11月30日 PCM−D50が我が家にやってきた。さっそく開梱して手にする。驚いたのは仕上げの見事さだ。過去のDAT、TCD−D3やTCD−D7、TCD−D100と比べても格段の差である。これがこの価格とはにわかには信じられないほどだ。PCM−D1から見るとほぼ3分の1の価格になるが、価格相応という感じはほとんどしない。マイクは小型になり耐入力は下がっても、他の面ではむしろ良くなった印象も受ける。スペックを見る限り、決してオマケというようなものではなく、この録音機に相応しい、むしろ積極的に使ってみたくなるマイクだ。同社の過去のDATはどちらかというと使いやすいアマチュア機といった傾向があったが、PCM−D50は小さなプロ機である。機能的に見てそうなのだと思う。気軽な使い方もできるが、むしろその能力を積極的に生かしてやりたい。ストラップをどうしようかと考えていたら、ちゃんと取り付ける場所が用意してあった。これは一安心。あとはキャリングケースだが、少し縦長の筐体に合う丈夫なものを探すのは大変そう。ついでにキャリングベルトも取り付けてみたい。これには三脚用のねじ穴が役に立ちそうだ。実を言うとまだ電池さえ入れていないのである。到着からかれこれ5時間、不穏な含み笑いを浮かべながら飽かず眺め暮らしている。明日は・・・。

2007年11月28日 8時を過ぎてからいつもの円張川へ。ここ数日妙に暖かいが、天気は曇り空。こんな日はちょっと憂鬱な気分だ。場所は前回と同じてある。紅葉とはあまり縁のない近所の山々も黄葉、というよりは赤茶けた錆色に変わりつつある。これからは落葉の音が楽しい季節なのだが、こんな遅い時刻にのこのこ出掛けていてはいけないのである。早起きは三文の得、そんな言葉は大の苦手だが、楽しい音のある時節にはたとえ朝起きないでも出掛けたいところだ。案の定、ディスク1枚分の時間でネタ切れとなって、昼前にあえなく退去。まだ葉っぱのくっ付いているうちにせいぜい来て見よう。
Sample.mp3 1分34秒 1.80MB 前回とまったく同じ場所。ただしマイクの方向は反対である。午前も遅い時刻なので静かなもの。やかましく騒いでいるのはカラスだけだ。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDのリニアPCMモードで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
PCM−D50を発注、いまは到着待ちである。このところ無思慮で連鎖的な散財が続いている。普段は謹厳実直品行方正長舌過言の倹約家、というより単なるケチなのだが、物欲がある閾値を越えると突然熱暴走を開始してハイになるのである。なんたってボクにとっては初めてのハイビット・ハイサンプリングレート機なのだ。もともとハイビット・ハイサンプリングレートの録音機に興味を持ったのはDVD登場の噂を聞いたときからである。DATの性能の限界と安定性にいささか不満があったので、このメディアの登場に大いに期待したのだが、残念ながらその希望は叶わなかった。やがて長い時をおいてメモリーレコーダーの登場。すぐにも導入すべきところだったが、この時までにこの種の録音機に対するボクの期待と夢は果てしなく嵩じてしまっていた。不満爆発。そして待つこと2年の余。夢はやっと現実のものとなった。とにかく楽しみである。

2007年11月25日 金曜日が休日になったので、今年は11月23日、24日、25日の3日間、瀬戸内バルーンフェスティバルの開催。残念ながら今年は時間が取れない。最終日の今日だけは空いているのだが、午前中のみの開催で早々と表彰式など行なって昼には解散になる。今年はあきらめていつもの場所を尋ねてみた。マイクを2箇所にセットした後、陽光を求めて山を下りたら、気球がいくつもやってきた。ちょうどいいとしばらく見物。今日のフライトはこの競技一つのみのようだ。ただし高度によって逆行する気流を利用して、テイクオフした場所へランディングを行なう競技で、やって来たのは要する気流に乗り損ねて流された気球。マイクを一つ持って下りればよかったかな。ただ、なかなかメンバーがやって来ないので、待ちぼうけ状態。手持ち無沙汰で間延びしたような雰囲気だ。本日一日中暖かな晴天。我が家の極悪猫も日がな窓辺の布団の上でガーガーと大いびきである。
Sample.mp3 1分32秒 1.75MB いつもの円張川。同じ場所でも数撃ちゃ当たる式で録っていると、時にはいろいろなハプニングに出会う。鳥の水浴び。カラスの行水ほど短くないが、わずか5分ばかりの間の出来事である。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDのリニアPCMモードで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昼前に切り上げて帰宅すると、早速ディスク4枚をパソコンに取り込む。2時間を越える大仕事である。こりゃたまらんともう一台のパソコンにもソフトをインストールして平行作業。一時間少々で終了、のはずがパソコンの一台が途中でフリーズすること2回に及んだ。やはりこのパソコンは、変。USBがまともに動作していないのである。おかげで結局2時間以上かかっちまったい。Hi−MDからのファイル転送は時間がかかってなかなかに大変なのである。取り込んだ音を聞いてみて感じるのは、やはりいままでのMDの圧縮録音との微妙な差である。いまさらながらこれはショックだった。思っていた以上に差の出る音源が多いのである。何の変哲もないつまらない音、というよりそのつまらない音さえない部分の微妙な気配や雰囲気が聞いていてとても楽しい。環境音は予想していた以上に録音機には厳しいのだった。

2007年11月17日 新しく購入したHi−MD、ストラップを取り付けて早速屋外での録音に使ってみる。場所は相変わらずの円張川。場所も同じだ。実は道路から簡単に谷川まで下りて行けて、しかも流れがある場所と、いうとここくらいしかないのである。とりあえずディスク2枚録音。帰宅すると直ちにパソコンに転送する。これは結構な時間がかかって、WAVファイルへの変換も含めると実時間の3分の1と少々。なかなか大変である。早速録音を聞いてみて、やはりMDのSPモードとは差があるなと感じた。MDでは時々気になっていたボロボロとした質感やざわついた感じがまるでない。ほとんど音のない部分がクリアで見通しがよく、とても楽しく聞けるのである。それでは圧縮モードはどうなのかと、試しに庭でMDのLP4モードに相当するHi−LPモードで録音してみた。わずか64kbps。mp3だと完全に破綻しているところだ。もちろん環境音の録音に使える音質ではないが、ビットレートが少し減少しているにもかかわらず、まったく破綻を見せず、立体感もちゃんと出てくるのには正直驚いた。高域は15kHzでストンと落ちるものの、重要な信号の入っている時には20kHzまできれいに伸びる。これならMDのSPモードよりビットレートがかなり減少しているとはいえ、Hi−SPモードにも大いに期待ができそうだ。こんど長時間録音で試してみよう。
Sample.mp3 1分40秒 1.91MB 相変わらずの円張川で、それも同じ場所。Hi−MDのリニアPCMモードでの録音である。MDのSPモードとは差を感じるのだが、残念ながらmp3の圧縮ファイルではMDとの差は分からない。小型マイク"Esrit"or"Elk"とHi-MDのリニアPCMモードで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
パソコンの自力更生用にと導入したLinux系のCDから起動するOS、Knoppix。やはり起動すらしないパソコンが2台ある。どうも気になるのでもう一度2枚105円のCD−Rを買ってきて焼いてみたが前回と同じ。まともに起動すらしない。やはりCD−Rの不良?。ふと思いついてCDドライブのレンズをクリーニング液でごしごし磨いてみた。結果みごとに起動。何の問題もない。なんとCDドライブのレンズの汚れが原因だったのだ。ほとんど使用しないドライブなので、どうして汚れたのかよく分からない。空気環境のせいなのか。これは大いにショックだった。まもなく録音の保存メディアが変更になる。対象となるのは今のところDVD−Rくらい。経済性に文句はないが、MDやDATのテープの様にケースに入っていないので埃や傷にはめっぽう弱い。現に傷だらけで再生の怪しくなったCDが手元にいくつもある。一度パソコンのハードディスクにコピーしないとHDRソフトから自由に扱えない。結構な手間である。ハードディスクに保存するのも一つの方法だが正直怖い。前途多難。しかしいまさら選択の余地などほとんどないのである。

2007年11月13日 MZ−RH1、さっそく添付のSonicStageをインストールする。一緒に入ってしまったCDから直接MDに転送するソフトは必要ないので直ちにアンインストール。SonicStage自体よくできたソフトなのだが、主要な機能のほとんどはボクには無用の長物。ソフト自体がデーターを囲い込んで取り仕切ってしまうので、その点かえって面倒で使いにくさもある。とりあえず使いやすいようにとあれこれ設定を変更して、さっそくMDから取り込みを行なってみた。SPモードのATRACファイルで転送時間は実時間の5分の1、WAVファイルへの変換も含めると実時間の4分の1弱程くらい。まずまずといったところである。リニアPCMのファイルはまだ試していないが、たぶんもう少し時間がかかるのだろう。これもフォーマットが異なるので変換が必要。ところがしばらく遊んでいるうちに一つの常駐プログラムがあることに気がついた。これが靴の中に入った石ころみたいでどうにも気になって仕方がない。多分いらないだろうとレジストリから削除して起動を止めたが、SonicStageを立ち上げる度にまた書き込まれる。面倒なので二度と起動しないように常駐プログラムの本体を隔離してしまった。これでも今のところ特に問題はないようだ。USBケーブルに繋がってパソコンの隣に置かれたMZ−RH1は、とても小さな据え置きマシンといった感じでかわいらしく、なかなかサマになって使いやすい。やはりこうした用途を重視したデザインのようだ。ポータブル機としてはまことに使いにくいMZ−RH1だが、このデザインが有利になる使い方を二つ思いついた。一つは胸ポケットに入れて移動しながらの録音。もう一つは大型機のようにベルトで肩から下げて、これも移動しながらの録音。操作部と表示部が一ヶ所に集中しているので、こういう使用方法では表示の確認や操作が片手でできて非常に便利なのである。いっちょベルト付きのキャリングケースでも作ってみるか。ちょっと残念なのはMENUボタンが小さい上に非常に固いこと。多分誤操作防止のためと思うが、指先を鍛え上げた老練のベーシストでさえ悲鳴を上げそうだ。

2007年11月9日 MZ−RH1本日ラディカルに購入。Hi−MDである。いまさらそれが何なんだと言われそうな画像だ。個人的にはMDに代わる適当なメモリーレコーダーが見当たらない現在、今しばらくは使い続けていかなければならない。問題は録音されたディスクの山である。MDそのものが何時まで存続するか分からないので、いつかはそのツケが回ってくるし、現在も絶え間なく増え続けている。そのツケを少しでも減らしたい。できれば踏み倒したい(それは無理)という魂胆なのである。どちらかといえば録音というよりデーター転送用。しかしリニアPCMモードは大変魅力があるので、むやみに高価なディスクを消費せず、メモリーレコーダー的に大いに使ってみたいと思っている。Hi−SPモードでの長時間録音も魅力があるが、後で収拾がつかなくなりそうな感じだ。従来のSPモードとどちらが環境音の録音に有利かは多分長時間をテストしてみないと分からないだろう。録音対象が異なれば、必ずしも新しいフォーマットが良いとは限らない。ビットレートは明らかに低くなっている。手にした時の第一印象はハッキリ言って「使いにくい!」の一言てある。残念ながら現用の2台のMDが持っている重厚さはなく、有機ELディスプレイは小さくて見にくい。おそらく直射日光下では表示の確認は困難だろう。どうしたら使いやすくなるかと手に取ってあれこれ考えているうちに、ふと思いついて机の上に置いてみた。なんとこれが一番使いやすいのである。ポータブルのHi−MD、じつは超小型の据え置き機たったのだ。卓上にちょこなんと居座るコイツを何とか屋外に連れ出すために、まずはストラップを取り付けねばと苦慮しているところである。

2007年11月6日 家に帰ると部屋の真ん中にネズミか転がっている。マウスの2倍くらいの大きさである。喉に痛々しい牙の痕がある。猫が帰ってきたのでそのまま置いておいたが、食う様子もないので食後に片付ける。ネズミがないのに気が付いた猫は気を悪くして家を出て行く。しばらくすると今度はマウスの3分の1くらいの子ネズミを捕ってきた。こちらはバリバリと噛み砕いてペロリと平らげる。我が家の極悪猫、一番の趣味は狩猟である。ほとんど年中出歩いては何かしら獲物を狩って来る。空を飛ぶもの、地を這うもの、地の中を歩むもの。今年も犠牲者は後を絶たない。猫よ、おまえの罪科は限りなく重いぞ。ま、人間も同じようなものか・・・。
Sample.mp3 1分58秒 2.25MB 前回と同じ円張川。前半はずっと昔は畑だった林の中で。後半は少し上の谷川の中で。両方の録音レベルは同じ、時刻もあまり違わない。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
どうにか復旧を成し遂げたハードディスクの飛んだパソコン。もう一台があったので大いに助かったのだが、いつもそう都合よくいくとは限らない。こういうことは自力更生が第一の基本。ウインドウズの起動しなくなったパソコンよ、オノレのことはオノレ自身で何とかせいっ!、ちゅうワケである。そこでCDから起動するLinuxをダウンロード、起動用のCD−Rを作成した。ところがこれがまともに起動しない。たまに起動してもろくに動かない。2枚焼いたがどちらもダメ。パソコンを変えてもやはり同じである。結局2枚105円のCD−Rの不良と判断。これはもう大損だ。まともなCD−Rに焼き直したが、順調に立ち上がるものの、アプリケーションの起動でコケる。3枚焼いたがどれも同じだ。万事休す。ところが別のパソコンで試すと何事もなく起動する。原因はパソコンの不良?。じつはこのパソコン、以前からなんだか変だったのである。時々マウスを認識しない、USBオーディオインターフェースを繋ぐと音が途切れる、外付のハードディスクのエラーチェック中にフリーズする。これでいったいどうすりゃいいの。パソコン飼うのも楽じゃない。

2007年11月4日 朝6時に起床。さっそく出掛けようと思ったら猫がメシを食いに戻ってきた。しばらく相手をして出掛けたのが7時過ぎ。円張から山を越して上山田へ抜け山道を上がってみたが、音も少ない上に遠くの道路からやってくる騒音が多い。あきらめて円張川まで引き返していつもの場所で録音。ずっと谷川沿いの山道だから別にどこでも録音できそうなものだが、人通り、流れの有無や道からの距離、斜面の勾配、入りやすさなどがあって、意外と場所は何箇所かに限られてしまう。人通りのある道路の近くにセットするわけにはいかないし、むやみやたらに山に踏み込むのも良ろしくない。入りたくても入れない場所をもある。谷川の中の流れのある場所にセットして、後は山を下り近くを散策。川に繋がった入り江とも池ともつかない場所の岸を歩いていたらツルッ。あっ。ドボン。落ちました。さらにもう一度ツルッ。いえなにこんなのはよくある事。雨の後の岸辺はよく滑る。でも真冬でなくて良かったナ。
Sample.mp3 11分41秒 1.93MB 来たときはまったく期待薄だったか、昼に近づくにつれてしだいににぎやかにって来た。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
一昨日は家の横の棕櫚の木を切り倒す。すでに2階の屋根ほどの高さ。年々高くなる一方なのでどうしようもない。上の方から少しづつ切っていって、と梯子を掛け登って葉を落していたら、危ないからロープで引っ張って根元から切ってウチの田圃に倒したら、と近所の人に声をかけられた。う〜む。そこで急遽予定を変更。好意に甘んじてロープで引っ張ってもらいチェーンソーで根元をちゅい〜ん。あっけなく倒れて川の上に橋がかかった。でもこれからが大変だ。両端をギリギリまで切り落とし、残りは川にドボン。これを引き上げようとしたのだが、なまじな重さではない。長年仕舞い込んでいたチェーンブロックをひっぱり出し、ロープをかけてカラカラカラと引き上げる。ところでこのチェーンブロック、この前使ったのは何時のことだか分からない位の年代もの。それが取り出したとき新品同様にピカピカ光っていたのには驚いた。道具は使わなくっちゃいけません。倒した木はブツ切りにする。チェーンソーの歯からもうもうと煙が上がる。しかも間違ってガソリンタンクにオイルを入れてしまったのでエンジンからももうもうと煙が上がる。大丈夫かしらね。すべて片付いたのは夜の7時。人手と場所がなくてはなかなかできない作業である。ご近所様、どうもありがとうございます。
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