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 日常のありふれた音の記録です
2007年8月
2007年8月27日 7時過ぎに起き出して前回と同じ場所へ。時刻が遅いのでいつもの道ではなく、峠を越える近道を選んだが、着いたのは結局8時半過ぎ。やはり音は少ない。午後に来てみたいのだがなかなか時間が取れない。マイクの一つは林の中の道端にセット。もう一方は道路の下の川にセット。猛暑も18日のピークを境に暑さも少しずつ和らぐとともに、日没も目に見えて早くなり、いよいよ晩夏という雰囲気になってきた。もう少し楽しんでいたい夏。せいぜい見繕って出掛けることによう。といっても8月も残すところあと数日だけれど・・・。
Sample.mp3 1分32秒 2.83MB 前半は道路の下の川に架かった小さな橋の上で。後半は林の中の道端で。高域のレベルが高く、いつもの160kbpsでは破綻した。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
メモリーベースのデジタルレコーダー。早急に導入したいのは山々だが、今ひとつ踏み切れずにいる。数年後には押入れに放り込まれて埃をかぶることが分かっているので、「勿体無い」の心境。根っからのケチ、というより昔のDATでの経験がそうさせてしまうのである。重量や大きさも不満なのだが、一番の問題はバッテリー。あまりにも消費電力が大きすぎる。録音機を持ち出さなくなる大きな原因の一つが、バッテリーの充放電管理の煩雑さだ。良く分からないのは単四電池一本で長時間録音できる小型軽量の44.1kHz/16bitの録音機があるということ。意外とメモリーの影響が大きいのかも知れない。メモリーを複数個使い並行して分割記録するというのはどうなのだろう。汎用の安価な低速のメモリーが使えればメリットは大きいはず。もっともメモリーを交換式にするとなるとちょっと面倒なことになりそうだが、メモリーの順序などは多分レコーダー側で管理できるだろう。

2007年8月22日 前日に猫が怪我、この季節には珍しい。40度を超える熱がある。こちらはどうやら数日前にやられた耳のキズが化膿したのが原因らしい。最近近所に若いオス猫が伸して来たのである。まだ小柄だが声からして気迫がある。将来恐るべし。我が家の極楽極悪猫とは大違い、本物の極悪猫である。というわけで朝から猫は病院へ。こういう時いつも困るのが投薬だ。副作用は少ないが水に触れるととても薬とは思えない異様な臭気を放つ。粉末をそのまま飲ませるとしばしば嘔吐する。水にもほとんど溶けず臭気はさらに強くなる。オブラートに包むと舌にくっ付いてなかなか飲み込めない。エサに混ぜれば食べる可能性は限定的にゼロ。いったいどうすりゃいいんだ。
Sample.mp3 1分34秒 1.80MB 後で聞き返してみるとずいぶんのどかな雷鳴なのだが、録音しているときは結構薄気味悪いものだ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
夕方になると次第に天気が崩れ、20時ころに雷鳴が聞こえ出した。ただし北の方角。北夕立は来ないという言葉がある。二階の窓際にマイクを出して録音してみたが、やはり時々思い出したように鳴る遠雷といった程度だった。しかし夜明け前に再び雷鳴、今度は南の方角である。雨を伴いつぎつぎと鳴り響く。しばらく聞きながらうとうとしていたが、ついに起きだし南の軒下にマイクを出して録音。ただ身の危険を感じるほどではなく、近くへ落雷する気配もない。安全距離の無害な雷鳴。録音するには気楽でいいが音もそれなりだ。

2007年8月18日 「日陰で40℃!」。駅員さんが向かいのホームの駅員さんに語りかける。駅の改修で路線の上まで屋根で覆われたホームは灼熱状態。気化熱を利用した冷房装置が稼動している。8月の始めの涼しさはどこへやら。街中は連日35℃の真夏日である。わが家へ帰れば、これも30℃を越す熱風状態。窓を開け換気をかけても室温が深夜まで下がらない。もっぱら冷房の効いた室内に避難である。それでも夏が少しでも長く続くのは嬉しいことだ。あまりにも遅くやってきた真夏日。もう少しばかり楽しんでいたい。
Sample.mp3 1分31秒 1.75MB まさに真夏日。真っ黒に澱んだ溜め池も干上がった。意外と底は浅く、なにやら怪しげな物体が姿を現した。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
朝6時に目が覚めたのでそのまま軽い朝食を取って出発。少々睡眠不足気味だが仕方がない。行き先は前回と同じ場所。7時半頃に到着したがすでに強烈な日差しである。水路の流れはほとんどなくなって所々にわずかな水音が聞こえるだけだ。意外だったのはほとんど音がないこと。セミの声もまばらである。東向きの場所なのであまりにも強い朝の日差しのせいかも。道路沿いの川の日陰になった茂みの方がにぎやかなようだ。日が高くなるにつれて少しずつ音も増えてきた。今度は午後遅くに来てみることにしよう。

2007年8月8日 台風5号の襲来で3日の花火大会が8日に延期になった。この日は時間が取れるので久しぶりに行ってみることにした。少し余裕をみて1時間半前に現地に到着、しかしすでに7割方は観客が充満している。問題は場所をどこにするかだが、前々回は庭園のある中州の南端、これはまずまずだった。その次の前回はエコーがきれいなので西の河原をうろついていたら警備員に土手の上に追い出された。大きな石を敷き詰めて間に隙間が開いているのでので夜間に歩き回るのは非常に危険、花火の間は立ち入り禁止だったのである。ところがこの土手がとんでもない場所だった。花火そのものを楽しむのでなく、お祭り騒ぎとして楽しむ人の群れがひっきりなしに右往左往。花火はろくに見えないは、行き交う人の足音と嬌声は盛大に入るは、音は冴えないはで大失敗。今回は安全をみて前々回と同じ中州の南端でと考えたのだが、少し人が多過ぎる。マイクを置けそうな場所はあるにはあるが花火がまるで見えない。人のいない河原の大きな飛び石の上に渡ったらさっそく警備員がNGを出した。そこでもう少し北に下がって人の少ない川の斜面で録ることにした。打ち上げ場所の中洲からは約750m。1m手前で傾斜が急になり人間の背の高さほど下が川面になる。泳げないボクがうっかり転げ落ちればたちまち即製土佐衛門の出来上がり、翌朝には河口に流れ着いて辺りを賑わす事になりそうだ。右手には4〜5人のカメラマンと数人の観客。上の遊歩道を通る人もさほど多くない。視界もまずまずだ。三脚を大きく開いてローアングルにセットし、ヘッドは人間が腰を下ろした頭の位置にして開始を待つ。
Sample.mp3 30秒 1.14MB すこし距離をとりすぎたようだ。まことに平凡な音である。花火はMP3の圧縮ファイルにはそうとう厳しい音源で、320kbpsでもピークで破綻する。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
19時30分打ち上げ開始。やはり少し遠すぎたようだ。爆発音にメリハリがなく、くぐもった少し癖のある音になってしまった。ビルからのエコーも庭園の樹木を通ってくるので、ハイ落ちのもやついた音である。一応5000発ということでそれなりの規模なのだが、ここから見ると打ち上げ位置がちょうど直線状に並んでしまう。横の広がりがないので何とも貧相で見栄えのしない花火になった。ただ前後に重なるのでそれなりの面白さはある。意外だったのは周りの観客の反応だ。拍手も歓声もほとんどなし。無闇に近くで大声を上げられるのもレベルオーバーの原因になって困るのだが、ここまで静かだとせっかくの花火の雰囲気が出ないのでつまらない。もっとも録音している当人が音を吸い取るばかりで一言も発しないのだから文句を言えた義理ではないのである。21時に予定通り終了。駅までの帰り道はいつも鮨詰め状態になって身動きがとれず非常に疲れるのだが、今回は意外とゆったり歩けてらくちんだった。そんなわけで何だかつまらない結果になってしまった花火、なかなか場所の選定は難しい。観客と適度な距離が取れてエコーもきれいな場所というと、ボートに乗って川の中ほどで録るという手もある。今回は見合わせたが機会があったら一度試してみよう。
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