<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2006年12月
2006年12月31日 大晦日、今年はどうしようかと考えていたのだが、所用に追われ気がついたら午後11時。この時点でもはや選択肢なんてない。すぐ近くの餘慶寺である。いつもながら大晦日は結構な人出で、毎年というのはちょっとうんざりするが、今年は2年ぶり。焼失した神社の拝殿も再建されているので、出掛けてみることにした。薬師堂では護摩供養。除夜の鐘には長蛇の列ができている。完成したばかりの神社の拝殿はピカピカの真っ白だが、まだどことなくよそよそしい感じだ。こちらも新年になると初詣の長蛇の列ができる。建物はすべてライトアップ。3軒ほどの売店がでている。一見賑やかだが、人間の声は小さすぎるか大きすぎるかのどちらかになるので、録音は意外と催物中心、パターンが決まってしまう。午前2時消灯予定。年を越すとしだいに冷え込みが厳しくなった。ディスク2枚録音して午前2時前に引き上げる。
Sample.mp3 2分47秒 3.19MB こういう状況での人の声の録音はこれまでMDで何回か試みているが、荒れ気味、というよりボロボロ・スカスカになることが多い。今回はまずまずの結果だった。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
今年もまもなく終わり。年が改まるというのは一つの節目である。ところが立体音響という分野は節目なし。というか節目があっても不規則な上に極めて長い。しかも自分で決めることはできない。たいてい数年から十年といった単位。計画を立ててその通りに進むということもあまりない。ルーチンワークにはできないのである。言い換えれば、まだ分かっていない事が多いということでもある。歩き始めてから行き先を決める。予測は困難。まずは歩かないと自分の行き先が分からない。などと言い訳がましいことを言ってみたりするが、やはり万事遅れ気味ではある。それにしてもこの一年の節目というやつ、いささか目障りである。ウチでは大晦日と元旦をブチ抜きにして、年末年始を地続きとすることにしよう。

2006年12月23日 朝もかなり遅くなってからまたまた日佐神社の方へ。いささかマンネリ化しているが、なかなか十分な時間が取れない。もっとも同じ場所で録りつづけるのも一つの方法ではある。このところ良い天気が続いているが、夜間の冷え込みは日に日に厳しくなって、今朝は本格的に霜が降りた。到着時の気温は5℃。日陰の草にはまだ白く残っている。音の方はというと、これがあまり芳しくない状態だ。神社の周辺はまあまあだか、山を越して1kmほど向こうの道路を通るトラックの騒音が大きい。仕方がないのでずっと上の砂防ダムの下で録音。水音以外にはほとんど音のない状態なので、時間と幸運に期待したのだが・・・、やはり無駄だったようだ。
Sample.mp3 1分36秒 1.84MB 音が少なく、録音してもあまり面白くない状態だが、幸運に期待して2時間半待機。しかし期待は気体となってあえなく大気に消散した。でもまた来たいとは我ながら奇態、いや奇特なことである。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
またまたまたのトラブル。コンセントの増設をしたいので分電盤を調べていたら、メインの漏電ブレーカーが不作動なのを発見。寿命である。本当は月に一度くらいはテストしなければいけないのだが、壊れたのは何時なのだろう。どのみち空きがないので盤ごと交換である。ところで我が家の電源事情はどうなのか、というと家の角の電柱にトランスがある。もちろん専用であるはずはないが、一応有利なことは確か。なのだか、そこからがいけない。対角線状に敷地の反対側まで長々とのたくること十数メートル。接点はざっと数えただけでも九つはある。オーディオ機器の電源ケーブルなんかに比べれば段違い桁違いの量である。しかも家の中はエアコン、インバーター型蛍光灯、冷蔵庫、パソコン等々、ノイズ源でいっぱいだ。その上年々増えつつある。これではなけなしのメリットも台無しだ。中でも照明は数が多い上に夜は常時点灯。影響は少なくないはず。特に廊下の照明などは危ないので消してしまうわけにもいかない。長時間連続して点灯するものが蛍光灯で、必要なときに短時間だけ点灯するものが白熱灯というのはオーティオ的に見るとずいぶん理不尽な話である。すべて白熱灯にすれば良いのだが、はっきり言って電力の無駄遣いだ。いっそのこと昔懐かしい親子式ソケットにして白熱灯と切替え式にでもするか。もっとも白熱電球も寿命末期には信じられないようなノイズを出すことがあるが。

2006年12月18日 しばらくは暖かかった天気もここへ来てググッと寒さを増した。ただし朝から申し分のない晴天である。出かけようと思うのだが何かと所用が多い。どうしようかと迷っているうちに8時を大分過ぎてしまった。仕方がないので家から徒歩で5分ほどの近所の山へ。北向きの斜面の竹薮の中の2箇所にマイクをセット。すぐ下には保育所と幼稚園、そして教会と小さな団地、その向こうには小学校、1kmほど離れて鉄道の線路が東西に走る。平野の中の低い山なので周りの騒音は避けられないが、この場所は入り組んだ谷になっていてあまり気にならないし、音源が多いので結構面白い場所である。まずは腹ごしらえに手近な柿を2個ばかり食してあとはお散歩。しばらくぶりに来てみて、昔小さかった木々が大きくなって蓬々としているのに驚いた。この前ここに来たのはいったい何時のことだったんだろう・・・。
Sample.mp3 2分03秒 2.03MB なんだかえらく騒がしく聞こえるが、平日の午前中いっぱい、というより日がな一日こんな有様だ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
相変わらずトラブルが続いている。デジカメは3度目の修理へ。MDのバッテリーは新しいのを買ってきたら、なんとこれもディスク1枚でダウン。もう一つの正常そうなバッテリーの寿命もあまりはかばかしくないのである。いったいどうなっているんだ。予定の方も一向にはかどる気配がない。今年の前半の予定はすでに半年オーバー。12月中に何とか片付けたいところだが、こればかりはどうしようもない。長年の経験から急ぐととんでもない結果になることが分かっている。後半の予定は来年からということになりそうだ。新しい録音機の導入の準備にもそろそろ取り掛からなくてはいけない。来年は気に入った機種が出るかも知れん。それはそうとして春に購入したf社フルレンジユニットもまだ製作に取り掛かれていない状態だ。困ったものである。そんなことを言っている間に来春には20cmフルレンジ限定版ユニットの発売。これを逃すと今度は何年先になるか分からない。今回こそはと考えているが・・・。時間が欲しいナ。

2006年12月9日 天気予報は昼から雨。夜半は雨だったので、ほんの半日ばかりの雨の合間である。録音の途中で雨にやられる可能性極めて大。ということで身近な日佐神社の方へ。神社の周辺は結構にぎやかなのだが何となく単調になりそうな感じである。それにせっかく谷川の水量も増えているので川沿いで録音ということで、一つはずっと上の砂防ダムの下、あと一つは神社のすぐ下の谷川の中にセット。もっとも谷川といっても狭いところは0.3m、広いところで4〜5m、途中で広くなったり狭くなったり地中に潜ったり分岐したりといったわけのわからない代物だ。やはり予想通り雨が降ったり晴れたりの変な天気になった。神社の周りはますますにぎやかになってくるが、砂防ダムの下は相変わらず静かなまま。神社の下にセットしたマイクは、途中でずっと上の水の滴っている場所に移動した。それにしても今年の冬は妙に暖かい。この前来たとき一つだけ咲いていた山ツヅジは次の花が開きかけている。ホトケノザもオオイヌノフグリもナズナも皆んな花をつけている。クローバーも青々と茂り始めた。もうまもなく春だよという雰囲気だ。この暖かさずっと続くといいのだけれど。
Sample.mp3 1分30秒 1.71MB 神社の下はにぎやかなものの至って単調。砂防ダムの下はほとんど航空機の音ばかりだった。ということでジェット機の音・・・。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
相変わらずいろんなものが壊れている。デジカメは再び修理へ。MDのバッテリーの一つは今日もディスク1枚でアウト。ニッケル水素電池やニッカド電池は、しばらく使わないでおくと容量が回復しなくなりそのまま使用不能になる、というのを何度か経験している。300回とも500回とも言われている寿命だが、そこまで使い倒した経験は一度もない。大抵1〜2年で交換になる。せいぜい50回〜100回程度の充放電である。ただ充電式のシェーバーだけは例外でこれは10年以上。よほど変則的な使い方をしているのかも知れない。ついでにサブシステムのCDプレーヤーも壊れてしまった。ただレーザーの寿命というわけでもないのでまだ回復の可能性はあるかも。メーカーも忘れてしまうほどの骨董品、さてどうするか。次にこわれるのは・・・オイラ?、といいたいところだが、でもこれは大丈夫。すでにイカれている。

2006年12月1日 朝は上々の天気、再び上山田方面へ。ここ2週間ほどで山はすっかり様相を変えてしまった。紅葉ならぬ黄葉、というより赤茶色の葉っぱである。山道は落ち葉ですっかり埋め尽くされている。一時ほとんどいなくなっていた水鳥も5〜6羽に増えた。しばらく歩き回って場所を探したが、結局前回とほぼ同じ所にセットすることになってしまった。まだ朝も早いので気温も低く、山を越してやってくる騒音はかなり大きい。南からは工場のものらしい規則正しい音が聞こえるが、このまま地面が暖まってくれば騒音もずっと小さくなるはず。ところが間もなく西から雲がやって来てすっかり空を覆いつくしてしまった。今日はあまり期待できそうもない。といってどうしようもないので後は運に任せてお散歩。歩いていると、この前来た時は見えなかったものがいろいろ見えてくる。同じ場所を同じように歩いているのに不思議なものである。人間の認識というものは意外と偏狭で気紛れで気分に支配されるもののようだ。山柿が目についたので早速試食。こういうものは大抵手の届かない所に成っているものだが、ジャンプしてなんとか3個ゲットした。杏より一回りくらい小さな柿で、中身は種ばかりだが、味は濃厚で美味だ。結局天気は昼まで回復しなかった。家に帰ると猫が待ち受けていて1時間ほど近所をお散歩。近くの山に行ったら、春に咲くような草が何種類も瑞々しく花をつけているのでちょっとびっくり。文字通りの小春日和である。
Sample.mp3 1分32秒 1.76MB 気温も低く曇り日。ノイズっぽく音も少ない。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
買ったばかりのデジカメが壊れてしまった。こういう事はよくあることなのでちっとも驚かないが、なにせ犯罪的に値切り倒した格安品である。さっそく修理に出したものの無事直るか心配だ。巷には初期不良だから交換せよと迫る向きもあるが、それらの製品がどこから来てどこへ行くのかは知る人の知るところ。実直なオイラは修理に出した。というわけで今日からまた9980円のデジカメが復活している。それはともかくとして、これまた新調したばかりのMDのバッテリーが不調である。最初は仕方がないとして、今日はすでに2回目の充電である。しかしなかなか容量が回復しない。とくに一台はディスク一枚の録音でダウン。こちらも無事回復するのか心配である。なんだかトラブルに追われる年末になりそうだ。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ