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 日常のありふれた音の記録です
2006年11月
2006年11月28日 このところ降り続く雨ですっかり気分を害してしまっていたが、久しぶりの晴れ日に気を良くして朝早くから出かけた。ところが途中道の真ん中でなにやら動物がひっくり返っている。大きな猫かと思ったが、近付くにつれてますます狸に似てきて、最後に死んだ狸になった。山暮らしで交通事情に疎い狸はよく事故にあう。それにしても交通量の少ない、特に夜はほとんど車の通らない道である。なにもこんなところで・・・。もしかすると春に見かけた狸かもしれない。日佐神社から円張川へと回ってみたが、あまり気乗りのしない状態。そのまま山を越して上山田方面へ。実に5ヶ月ぶりだ。ところが着いてみると音がまばらで遠く分散してしまっている。晴天で気温も20℃近くあるにもかかわらずまだ騒音が多い。とりあず池沿いの2箇所にマイクをセットして昼間で録音。今日はだめかなと思ったが、後で聞き返してみると意外とそうでもないようだ。マイクを置いた場所で何が起こっているかは聞いてみるまで分からない。
Sample.mp3 1分30秒 1.72MB 録音していた2時間半の間、何度もこの場所に鳥が集まった来ていた。冒頭かすかに遠くから聞こえる声は一体なんなのか。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ついにMDのバッテリーを交換した。そろそろ交換しなければ、と書いたのはたしか一年以上前の話。ケチケチ人間のボクはまだしつこく使い続けていたのである。ディスク2枚分の録音が怪しくなり始めて、やっと重い腰をあげた。バッテリーを買ったついでに、在庫処分の格安ディスクを大量に購入。しかし、である。そんなことをしていいのかMDがメモリーレコーダーに取って代わられるのは目に見えている。その時大量に抱え込んだ録音済みのディスクをどうするか、というのは深刻な問題である。とくにDATやMDは転送がリアルタイムになるので大変だ。もっともこれはメモリーレコーダーにもやがては訪れる問題である。短い間隔で起こるメディアの交代は長期の案定した保存を困難にする。大量の巨大なデーターがメディアを意識せずに安定して存在できるほど、現在の環境は安全でも高速でも安価でもない。ということで気になっているのはMDの後継なのだが、すべての面でこれを代替できる録音機はまだ登場しそうもない。そういう点ではMDは今でも独自の存在だと言えそうだ。

2006年11月22日 朝外を見るとめずらしく霧である。これはいいと大急ぎで支度をしたが、出かける時にはずいぶん薄くなってしまっている。霧を通して青空が見えるので、陽が高くなればいい天気になるだろう、と考えたのは大間違い。一日中憂鬱な曇り空、うす曇りと言うにはあまりにも重苦しい天気である。そんなに気温が低いわけではないが、このまま氷河期がやって来るんじゃないかと疑いたくなる、大気そのものが不透明になってしまったような、妙にのっぺりとした空である。円張川の方へ出向いたが予想通りほとんど音がない。引き返して前回と同じく神社の上の谷川の中で録音。こちらも数日前の雨で谷川の流れはあるがやはり静か、ほとんど音にならない。
Sample.mp3 1分29秒 1.70MB やはり胡乱な天候のせいだろうか、ディスク2枚録音してみたがほとんど音がない。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
このところ1〜2年ヒューゴ・ズッカレリ氏の活動が活発化しているようである。Hugo Zuccarelli、Holophonics、Holophonic、Holophonia、Holofonia ・・・。検索をかけると多くの新しい情報がさまざまな国から集まって来る。アルゼンチン、そしてイタリアでいくつかのプロジェクトが進行中のようだ。ヒューゴ・ズッカレリ氏の名を冠したミュージックソフトも多く見られるようになった。彼は今世界を駆け巡っている。それとは別にイタリアのサイトHOLOPHONIC.CHの作成と思われる、ビデオカメラで撮影されたマッチボックスのデモ映像(人工ヘッドそのものは映っていない!)が別のサイトで見られる。これを聞く限りホロフォニクスといって間違いはないようだ。来年はさまざまな事が起こりそうな気配である。

2006年11月17日 このところ同じ場所へ出かけている。朝から風もなくよい天気で、寒いというわけでは全然ない。ちょっと涼しいかなといった感じなので気楽な服装でホイホイと出かけた。ところが着いてみると何だかどうも様子がおかしいのである。手がかじかんで思うように動かない。マイクをセットするのにも苦労する。あとで分かったのだが朝の気温は6℃だった。これじゃ冷蔵庫の中と同じである。どうりで手が冷たいわけだ。もう冬も間もなくである。下の神社は改修工事中。業者が入ってのんびりと作業をしている。工事の音も、人の話し声も、どこかのどかだ。昼前になると陽射しはさすがにまだ暖かい。
Sample.mp3 1分46秒 2.02MB この季節にしてはずいぶんと静がである。音が少ないというのもそれはそれで悪くはない。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
出かけた先でふと時間つぶしに立ち寄った家電店。展示品一台限りという文字が目に入る。型落ちなので法外な格安品である。こういうものは精神衛生上極めて有害。あからさまに展示などしてもらっては困る品物だ。もちろん避けて通る・・・わけにはいかないので、さらに値切り倒して購入。ここまでやるともはや犯罪的行為だ。値切った時の店員さんの苦笑が記憶にしっかり焼きついた。我が家のデジカメ5代目である。液晶の明るさとバッテリーの寿命は特筆もの。ここ一年ほど9980円のデジカメばかり使っていたので、ちょっと新鮮な気分である。百円ショップでケースとストラップとクローズアップレンズを調達。ますますホームページを汚すことになりそうだ。

2006年11月10日 11月の半ばにしては暖かい日である。あまり時間もとれないので、いつもの通り朝から円張川へ。こちらは秋も終わりという頃になってますますにぎやかさを増してきている。昼近くなると少し暑いくらいになって、空間がワンワンというよう虫の羽音で充満してきた。空気が不純な物質を含み、濃度と透明度が変わってしまったようだ。といってもどこかに集まってくるようなポイントがないので録音しても散漫になる。歩きながら聞いていると一見音が溢れているようだが、音源は常に移動しているので、運良く捕らえるのは時間をかけるしかない。
Sample.mp3 1分30秒 1.73MB 鳥は山の中をあちこち移動しているので、タイミングが合うとかなりにぎやかになる。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
季節は巡る。猫は再び野望に目覚め、遠征を始めた。世界征服の野望である。遠出は昼夜に及び、バリバリ、ガブリとやられることすでに3回。今ひとつ実力が伴わず生傷が絶えない。どうやら遠征に付き合ってほしい様子だがそいつぁお前、無理ってもんだぜ。
我が家の極悪猫、なかなかに気難しい。物事すべて率直には表さず、持って回った表現をする。これは猫独特のやり方だ。食事の要求も極めて婉曲である。当然だか人間にはなにがなんだか分からない。気に入らない猫は怒ってちゃぶ台をひっくり返す。これじゃまるでどこかの頑固親父だ。もっともちゃぶ台といっても猫用だが。
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