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 日常のありふれた音の記録です
2006年10月
2006年10月26日 連休なので一日くらいゆっくりどこかへ出かけたいところである。ところが前日が遅くなって目が覚めたのは8時前。これから出かけるといってももう遅い。相変わらず近場である。円張の日佐神社から少し上の方まで登って昼まで録音。すっかり晩秋の音風景に変わってしまっている。昼メシを食らってそのまま山沿いに長船町の端っこを一巡りしてみたが、こちらは予想通り何もなし。再びキャンプ場まで戻って一日は終わってしまった。
Sample.mp3 1分28秒 1.68MB 谷川沿いには鳥が集まってくることが多い。そんなひと時である。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昼メシのデザート代わりに7個100円で柿を購入。地元の柿で小振りだがなかなか美味、ただし歯ごたえは今ひとつだ。柿は日持ちがしないのでやはりもぎたてが一番。手近な柿の木から色艶の良さそうなのを見繕い、ブチリともぎ取ってシャツの袖でサッと一拭き。ガブリとばかりにかぶりつく。コレ最高。えっ?、それじゃまるで柿ドロボーですって。いえいえ、我が家の柿でございます。

2006年10月19日 このところ昼間は結構暖かい日が続いている。気温がそれほど高いわけではなく、直射日光を浴びると途端に汗が滲み出てくる。回りの音も少しづつ増えてきて悪くない季節だが、当地はいま稲刈りの最中。日がな一日どこからかエンジンの音が響いてくるので、その辺で録音するにはちょっとどうもという感じである。昼までの予定で午前9時前にいつもの円張川へ。こちらも少しずつにぎやかになってきている。ホントは夜明け前に来て日が暮れるまで居たいのだけれど、なかなか所用に追われて叶わない。
Sample.mp3 1分33秒 1.77MB 道路脇の斜面で。下の谷川はすっかり涸れて、15mほど上の砂防ダムから流れ出るわずかな水音があるだけ。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
ずっと前から、いったいどうなるのだろうと思いながら、恐ろしくて一度も試していない事がある。MDのLPモードでの録音である。波の音をコピーした限りでは、多少すっきりした音になるが、特に大きな破綻は無かった。連続して2時間半録音できるというのは魅力がある。もっともHiMDかメモリーレコーダーを買ってくればすぐに解決してしまう話なのだけれど。本当は12時間以上連続して録音できる小型軽量の録音機があればいいと思う。夕暮れ前にセットして、夜が明ける頃回収する。もちろん昼間でも構わない。こういう用途にはまだまだ圧縮が必要だ。ハイビット・ハイサンプリングレートの圧縮録音ができるとさらに面白くなりそうである。

2006年10月13日 ★ちょっとした試み★
あくまで実験的で安直なものではあるが、これまで試みたことのない方式のマイクを試作してみた。ある予想を確認するためである。ただしこの方式は構造に不明確な部分を持っており、理論的に避けられない性能の限界がある。しかし一方ではそれとは別にメリットが期待できる。これは今回試作したもう一つの動機である。実際に製作したのは手間を省くためかなり簡略化したもので、材料は生け花用の吸水スポンジ。角棒状に切り出したブロックの両端を斜めに切り落とし、ここに長円形の窪みをつけただけのいい加減なもの。そのままではスカスカで使い物にならないので表面に樹脂のコーティングを行なった。人間の頭部とも耳とも似ても似つかないしろものだが、立体音響的にはけっこう良い聴覚の近似になる。で、結果だがこれは予想通りで、かなり粗雑な実験にもかかわらず、可能性については十分確認することができた。ただメリットの方は期待したまでには及ばず今一つといったところ。このへんは構造の不明確さに起因しているので仕方がない。それでもメリットの大きさを考えると、独自の方式として実用性は高いといえる。あとは構造の不明確さと製作の困難さが残るが、これはある程度までは改善できるはずだ。ところが実際に録音しているうちに、かなり深刻で致命的な欠点が一つ見つかった。マイクの方式そのものが持つ欠点ではないのだが、これには効果的な解決方法がない。そのためある程度用途が限定されるが、以前からこの種のマイクの必要性を感じていたので、とりあえず道が拓けたことにはなる。時間が取れればそのうちもう少し本格的な実験機を製作してみたい。
Sample1.mp3 44秒 976kB おなじみのマッチボックス。実験用試作マイク(Experimental microphone)とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分07秒 1.28MB 庭で何時間か録音してみたが、あまり面白いものは録れなかった。実験用試作マイク(Experimental microphone)とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)

2006年10月11日 しばらくぶりにお馴染のキャンプ場へ。明け方には時々雨が降って、どんよりとした憂鬱な天気だ。予報では昼から晴れだというのだがどんなものだか・・・。午前7時を過ぎたキャンプ場はそろそろろ賑わいの盛りを過ぎようとしている頃、車の騒音を避けてキャンプ場の上の方にマイクをセットする。音は増えてきてはいるが、何となく遠くて散漫な感じた。夏には少し形を潜めていたウグイスがまたあちこちで鳴き始めている。これから12月の初め頃までは聞かれるはず。午前9寺を過ぎるとさすがにあたりは静かになった。
Sample.mp3 1分23秒 1.58MB 音が遠く散漫だ。いつもよりレベルを上げているが、それでもまだかなり余裕があった。マイク関係のノイズが少し耳についてくる。小型マイク"Elk"とMDで録音(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
確かめたいことがあり実験的にマイクを試作している。ところが今回は手早く楽をしてと考えて、材料の選定を間違った。加工はきわめて容易なのだが後が大変。とにかく脆い材料なので触るだけでボロボロ崩れる。精度を出すのも容易なことではない。そのままではとても使えないので表面にコーティングを施す。これがまた手間が掛かる。おまけにコーティングの最中にも形が崩れる。丈夫にしようとコーティングを重ねるとまたまた精度が悪くなる。これじゃ何やってるんだかわからない。もっと手間を省ける材料もないことはないが今度は入手が容易ではない。楽して楽するのも楽じゃない。こんな輩におあつらえ向きのいい材料はないものかな。

2006年10月6日 台風の影響で風はまだけっこう強い。ちょっとした所要で出かけて昼食後40分ほど時間が空いた。録音機とマイクはある。暇つぶしに近くの川の中州まで出かけた。そこは庭園を囲む川沿いの散歩道。後ろはちょっとばかり金覆輪になってしまったお城の天守閣だ。園内では子供たちの声。後ろの道を昼休みの散歩の人がせかせかと早足で通り過ぎて行く。みんなこわばった表情でひたすら歩いている。ほんの少しうしろめたい気分。オイラだけこんなにのん気でいいのかしらん。
Sample1.mp3 1分08秒 1.31MB 庭園を囲む遊歩道で、フェンス越しに録音。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 58秒 1.11MB 帰り道に山の中腹あたりの道端で。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2006年10月7日 昨日に続いて風は強い。むしろ少し強くなっているような感じだ。台風なんてどうせ来やしないと思っているから天気予報なんか気にしちゃいない。久しぶりに円張川に出かけてみた。頂上近くの道から斜面を下って谷川まで降りる。谷川といってもこの辺りではほんの一跨ぎ、浅い砂地の上をわずかな水が流れている。もう少し下流まで降りてみようと思ったら、またマムシだ。1mほど先の猫の額のような岸辺の上にトグロを巻いている。ただあまり緊迫した感じはない。こちらから少し身を引いたら、大儀そうにのっそりと草むらに入って行った。聞こえるのはほとんど風の音ばかりである。
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