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 日常のありふれた音の記録です
2006年8月
2006年8月23日 我が家の猫かぶり猫も夏バテ気味。ついにかぶった猫の隙間からチラリとその正体を見せた。ところが案に相違して中身もやはりただの猫。それも年を食ってすっかり猫に疲れた姿だった。我が家の猫は多忙である。猫をかぶってご主人様のご機嫌をとるのは毎日のこと。気分しだいで猫の目のようにくるくると目の色を変えるのにも忙しい。撫でられて猫なで声を出すのも猫の仕事である。八面六臂の大活躍。これもすべてご主人様が至らないゆえ。猫の手も借りたいくらいだが、これも自前で間に合わせる。
Sample.mp3 1分34秒 1.80MB 8月14日。このあとすぐ花火のピークに合わせてレベルを下げた。これは失敗。犠牲にして良いのは花火の音だった。両立は難しい。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
夏といえば花火である。花火といえば録音、録音といえば花火大会と相場が決まっているが、むしろ実際に録ってみて意外と難しいのは家庭で楽しむような小さな花火だ。花火大会では数百メートル程度の距離をとって観衆の声ともに録音するのはわりと楽だ。家庭の花火は手持ちのものはいいが、打ち上げ花火が加わると途端に難しくなる。花火との距離はせいぜい10〜20m。短距離でダイレクトに届く爆発音の立ち上がりは鋭い。観衆=打ち上げする人なので、花火にレベルを合わせると観衆の声は実用的なレベル以下になる。
毎年お盆には近所の子供たちを集めて花火大会がある。のは忘れていて、暗くなって音がし始めたのであわててマイクを担ぎ出して録音。しかし安全を見てレベルを設定したのは間違いだった。合間に聞こえる子供たちの声はわずか5〜6bit、ほとんどモノーラル同然のお団子になった。距離感も広がりもない。鋭いピークを持つ近距離の爆発音では微小信号をの方を重視、花火はレベルオーバーしまくるくらいのほうががいいようだ。

2006年8月11日 毎年のことだか、8月に入ってお盆も近くなると何となく気忙しく、日が経つのがやけに早い。日没も目に見えて早くなり、一抹のわびしさを感じようになった。短かった夏ももう残りわずかなのだ。今年は夕立らしい夕立をまったく経験しない年だった。平穏無事がなによりといえばそうなのだが、やはり録音としてはつまらない。雷鳴を求めて旅に出るほどの余裕はないし、もし旅先で不意に雷雨に遭ったりしたらこれはこれで大変だ。夕方になって雲行きが変わり、雷鳴が聞こえ始めたので2時間ほど録ってみたが、夕立というには余りにもささやかなものだっだ。
Sample1.mp3 1分09秒 1.21MB 8月11日。ただゴロゴロいうだけの雷とパラつく雨。これでも一応夕立のようだ。もう少しビシバシと落ちると・・・、おっとそいつは禁句だ。やっぱり怖いからな。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分00秒 1.14MB 8月12日。お盆といえば・・・。暑い中ご苦労様でございます。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2006年8月12日 お坊様が棚経にいらっしゃる。昔は徒歩で檀家を回られていたが、今はオートバイでスピーディー。それでも檀家は増える一方なので大変なことには変わりがない。亡くなられた先代のお坊様が始めて棚経に来られた日、玄関の端からおずおずと気恥ずかしげに姿を現された様子が、なぜかいまだに記憶に残っている。夏になると時おり思い出す遠い昔日の出来事である。
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