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 日常のありふれた音の記録です
2006年6月
2006年6月21日 8時過ぎに起きだして、何とはなく気紛れに長船のキャンプ場へ向かう。着いてみると造園業者が入って手入れの最中。あまりにきれいに整備された場所というのは、いい加減で自堕落な人間のボクにはどうも苦手である。キャンプのお客でも来れば別だが録音としても空白地帯、面白みはない。もう少し枯れてきて、崩れた積み石にどぶ泥が堆積し、雑草雑木が蔓延って、有象無象の生き物どもが闊歩するようになれば、少しはくつろげる場所になるかも。結局キャンプ場の上の道路の端で録音となった。
Sample1.mp3 57秒 1.09MB 6月20日。日が沈んでしばらくすると一斉に鳴き始める。まだ田圃に水が入っていないのと、日没後間もないので、いたって静かなものだ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分14秒 1.41MB 長船のキャンプ場にて。道端の水路に山から流れ出た水が滴り落ちている。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昼前に山道を通って伊部へ抜け、そこから海岸沿いに進んで鶴海へ入り、細長い平野を縦断して帰宅。十数年前に通った記憶も定かでない道はすっかり様変わりしていて見分けもつかなくなっているが、なにかが昔感じた空気感を呼び覚まして道案内をしてくれる。特に何かを録るというわけでもなく、ただひたすらふらふらと走り回った長い午後。何度も訪れ立ち止まってゆっくりと耳を澄まさなければその土地の音はなかなか見えてこない。

2006年6月13日 8時過ぎから上山田方面へ。すでに田植えが始まっていて、直播きの田にもところどころ水が入っている。来てみると午前中にもかかわらず思ったよりも静かなのでちょっとガッカリ。ホトトギスは今日はどこかへ行ってしまって、ウグイスの鳴き声ばかりがやたらと目立っている。とはいっても何時もとは違ってどことなくざわめいて活気がある。蒸し暑い真夏日といってもいい一日、昼ごろには気温は30℃を超えた。
Sample.mp3 1分33秒 1.78MB 意外と静かな朝だが、耳を澄ますと結構さまざまな音がある。前の池では魚が時折跳ねている。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
少しばかり困ったことになってしまった。MDのディスクの手持ちがもう残り少ない。常用しているのは10枚が1つのケースに入ったもの。この辺りで扱っている販売店は1店舗のみ。そのお店が少し前から改装工事中である。仮店舗はあるものの手狭なのでもちろん置いていはない。注文すれば入ると思うがいかにも面倒。新店舗になってから扱ってくれるのかも心配である。DATのテープもこれからはますます手に入りにくくなるはず。そろそろメモリーレコーダーへの移行を考えなくてはいけないと思うのだが、まだ気に入った機種がない。

2006年6月9日 昨日今日と連休になるので出かけようと思ったが、8日の天気予報は雨。9日は午後からは回復するとのことだが、これでは動きが取れない。猫は夜中に出て行ったきり5日間行方不明。予定は中止にする。案の定8日の午後から激しい雨になる。雷が鳴り始めたので庭にマイクを出してみたが4〜5回ゴロゴロいっておしまい。これではどうしようもない。夜半に猫が帰宅。ずぶ濡れで疲れきった様子。また顎をグサリとやられている。翌日猫は病院へ。帰宅後は食っちゃ寝状態で、珍しく一日家でごろごろしている。よほど疲れているらしい。庭でアマガエルが鳴き始めたので4時間近く録音してみたが、ほとんど手ごたえなし。いっせいに鳴き始めるものの、その後は長時間の黙り込んでしまう。簡単に録れそうで意外と難しい音源だ。元気を取り戻した猫は夕方ふたたび出かけて行った。
Sample1.mp3 34秒 655kB 半日録ったものの鳴いたのは4〜5回ほど。他の条件も考えると、ただただ長期戦である。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 56秒 1.06MB 6月10日、夕方のキャンプ場にて。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2006年6月10日 夕方から1時間ほどキャンプ場に出かける。一昨日の雨で谷川の水量はかなり増えているものの音はあまりない。帰り道、西の空を見るとどんよりと灰色に曇ってはいるが、何かが起こりそうな予感。予想通り太陽が深く沈み込んでいくに連れて雲の様相も一変二変。なかなか見事な夕焼けになる。一年中で最も色彩豊かな6月の空である。

2006年6月3日 午後に少し時間が空いたのでまた出かける。行き先は久しぶりに上山田方面。山道にさしかかる畑の辺りでなにやらご婦人方が騒いでいる。男衆が何人か山の中に入っているようだ。あとで散歩に下りたとき聞いたところによると、鹿が2頭出て来て向かいの山の中に逃げ込んだとのこと。この辺りではきわめて珍しいことである。作物が食い荒らされるのではないかと皆大騒ぎ。鹿もイノシシも出ないここいらでは、柵も電線もない開けっぴろげの農地である。これはもうお手上げ?。
Sample.mp3 2分18秒 2.63MB 暦の上では夏。しかし日差しはトロリとしてまだ眠りの中にあるようだ。初夏の峻烈で透明な陽光はまだまだ先の話である。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
午後なのであまり期待はしていなかったが、予想外ににぎやかである。キャンプ場の方が最近妙にひっそりとしてしまっているのは、やはり少しづつ整備されて環境が変わってきているせいかも知れない。こちらは人家と田圃がある辺りまではほとんど無法地帯。一年に一度、池の堤防と道の草刈に来るくらいのものである。去年は狩猟でいなくなった水鳥も何羽か帰ってきている。最近キャンプ場では聞かれなくなったホトトギスは、皆こちらの方に来ているようだ。今度は午前中に訪れてみることにしよう。
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