<< >> 過ぎ去った時からへ HOMEへ

 日常のありふれた音の記録です
2006年3月
2006年3月17日 猫の不満は危険なまでに高まり、鳴き声は我が家の屋台骨を揺るがすほどになった。そろそろ野に解き放つ潮時である。我が家の放蕩猫、ガブリと足をやられてしまった。こういう牙の傷は見かけは小さいがしばしば化膿して芳しくない結果になる。当方もビッコを引き始めてから慌てて病院に駆け込む次第となった。問題は投薬である。この時期、放っておけば2日も3日も帰ってこない。当然猫は家に缶詰である。困ったのはトイレだ。根っからの野育ち、使い方を知らない。文字通り雪隠詰めにして、小一時間膝詰め談判。何とか小用は足してくれるようになったが、けっきょく大は廊下にてんこ盛りである。監禁を重ねること一週間の余。鳴き声は日に日に害意を帯びて剣呑極まりない。今夕には、と家に帰れば・・・猫、すでに遁走!。
Sample.mp3 2分37秒 3.00MB よく晴れてうららかな春の一日。日差しは明るく風は強い。昨日まで続いた冬の名残の寒気がまるで遠い昔のことのようである。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
WAVEファィルの構造を調べていてあることに気づき愕然とした。このファイル形式は2GB以上のデーターを扱えない。いまさらな話である。9年前、初めてRIFF−WAVEファィルのヘッダーを書き出すコードを書いたとき、このことを気にも留めなかった。もしかすると気づきさえしなかったのかもしれない。しかし今は眼前の壁である。調べてみると拡張フォーマットはまだないようだ。メモリーレコーダーなどでは2GBを超えるファイルは分割して記録される。そもそもメモリーそのものが2GBを超えるファイルに対応していないらしい。こうした問題が解決されるのは恐らく数年先である。メモリーレコーダーはまだ過度期・・・、なのかも知れない。

2006年3月2日 ここしばらく雨模様でまた冬に戻ったような天気である。今朝も霜が降りていて、日差しはあるものの風が強く一日中寒い。しかし日中の気温はたしかに15℃近くまで上がっている。せっかくの雨なので水音を求めて円張川へ。ただ体に感じる寒さは本物のようで音は少ない。山の裾から中腹まで6箇所で録音。水量はそこそこに多いが、中途半端なのでかえって面白味はない。川床を歩いていると流れが伏流水となり、ふっつりと水の途切れる場所があって、もしかして突然ボコッと陥没するんじゃないかと不安になる。なにせ一昨年の台風ではあちこち陥没しているもので。午後はキャンプ場へ回ってみたが、こちらは水音ばかりである。キャンプ場から流れ出る川の土手を通るとオオイヌノフグリとホトケノザが花を付け始めていた。これでやっと本当の春らしくなった。
Sample.mp3 2分30秒 2.87MB 円張川の流れの音を中心に、4つのシーンをつないでみた。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
時は春。我が家の極悪猫はついに放蕩猫に成り果てた。夜に日をついでの放蕩三昧。とんとお帰りがない。たまに帰ると大メシ食らって猫事不省で一眠り。また大慌てて出て行く。交通事故にでも遭わないかと心配である。「猫はコタツで・・・」というが、これは疑問である。身にしみる冬の夜風も冷たい雨もなんのその。チュウチョなく出かけて濡れ鼠で帰ってくる。少なくとも人間よりは寒さに強い、ような気がする。おーい、猫。早く帰っておいで。
▲UP 過ぎ去った時からへ HOMEへ