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 日常のありふれた音の記録です
2006年2月
2006年2月24日 夜は結構冷え込んで霜が降りているが、それほど寒さは感じない。少し早めに起きだして円張川まで出かけたものの、今日は山裾がなぜか妙に静かである。しかも平日の上に薄曇りとあって、周りの騒音がやけに大きい。これではどうにもならない。ただ連日の雨でわずかだが流れができているのは救いだ。山の中腹まで上って水音のする辺りにマイクをセット。山頂付近まで散歩をしていると、もうすっかり春なのだなという気分になってしまう。道端の空き地では切り払われた桜の枝が大慌てで小さな花をつけていた。
Sample1.mp3 1分29秒 1.71MB もうどうしようもなく、そして今さら取り返しのつかないほど・・・春、である。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分33秒 1.78MB 曇りがちながら日差しは暖かい。キャンプ場の橋の下で鳴くカエルも心なしか楽しげだ。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
10時前にキャンプ場の方に移動。実に6ヶ月ぶりである。こちらもわずかだが水路に流れがある。アカガエルはすでに産卵を終え、貯水池の下の山茶花は満開。水の色にも徐々に変化の兆しが現れ始めている。水路に架かる橋の下の流れの傍でアカガエルの鳴いているのを発見。早速録音してみるが、鳥たちがやって来てにぎやかになると黙り込んでしまう。一挙両得はやはり無理?。昼過ぎに家に帰ると庭の梅の木がやっと花をつけ始めていた。今年の春は何となく全てがチグハグ、そんな感じがする。

2006年2月14日 相変らず陰鬱な天気である。少しばかり遅く起きだして前回と同じ場所に出かける。このところこの辺りはにぎやかである。気温は7℃、風もなくいたって穏やかだ。しかしこの1時間の差は耳に聞こえている以上に大きかった。2箇所にマイクをセットしてディスク4枚録ってみたがほとんど成果なし。まあこんなものかな。
Sample.mp3 1分29秒 1.70MB 最近良く飛んでいる大型のヘリコプター。山の中で聞くと結構迫力のある音だ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昼前につかの間の晴れ間。気温が少しばかり上がると山はますます春めいてきた。今年は例年に比べて、春の到来が妙に早いなという気がする。音を録り始めてからの記憶をたどってみるが同じようなことは思いあたらない。今年はこの時期の気温が特に高いわけでもないと思うのだが、いったいなにが違うのだろうか。

2006年2月12日 霜は降りていないが、何となくうすら寒くて気乗りのしないいやな天気だ。・・・なんて贅沢は言っていられないのでいつも通り朝から出かける。こんな天気にもかかわらず円張川の下流はまずまずの状態。しかし2組目のマイクをセットしていたら、しだいに空が陰鬱な色になって雪が降り始めた。雨混じりの雪だからすぐ解けて積もる心配はないが、ずっと昼まで降ったり止んだりである。枯葉にポツリポツリと落ちる雨音はけっこう楽しい。でもこの季節、雨の中の録音はやはり厳しいんだよな。
Sample1.mp3 1分24秒 1.60MB 何種類かの鳥が入れ替わり立ち替わりやってくる。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 48秒 0.94MB ほとんど一年中どこでも鳴いているのでいささか陳腐、ではあるがやはり春の音。小型"Elk"マイクとMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
雪の降る天気にもかかわらず、山のあちこちでウグイスが鳴いている。もう春なのである。ただもう一度寒波が来ないと本格的な春にはならない。「梅に鶯」という言葉があるが、これはおかしいという説をむかし聞いたことがある。梅の咲く時期と鶯の鳴く時期が季節的に合わないというのがその理由なのだけれど。でも鳴いていなくても居るわけだし、現に鳴いているわけだし。はて・・・?。

2006年2月2日 午前8時過ぎ。霜が所々降りていて風は冷たいが、妙に生暖かさを感じる天気だ。キャンプ場に行ってみたが相変らず静かなもの。円張川の方へ回ってみるとこちらはまずまずの状態だ。ただ前日の雨にもかかわらず谷川に水はない。山の中腹あたりまで上ると、どこからかウグイスの鳴き声。時折虫の羽音が耳元を通り過ぎる。コタツを抱え込んで眠りこけているうちに世の中、いつのまにか春になってしまったのである。ついうれしくなって、これならと山を越え上山田まで足を運んでみたが、案に相違してまったくの期待はずれ。どうしてそうなのかは良く分らない。もっとも鳥にとってはほんのひとっ飛びの距離ではある。再び円張川までのこのこ引き返して川の下流で昼まで録音。引き返す途中山の上で再びウグイスの鳴き声に出会う。オイラの春は一挙に2倍になった。
Sample.mp3 2分18秒 2.63MB コレ、なんの音だろう?。小型マイク"Elk"とMDで録音(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
いつも通り2組の録音セットを持って行ったが、1組はみごとに録音に失敗。なんと最初から最後までノイズだらけである。そういえば最初にレベルメーターを見たとき、片方のチャンネルが音と無関係な高いレベルを示した。接触不良だろうと接続を確認。レベルが落ち着いたのでそのまま録音をしてしまったのだが、ノイズを誘発する不安定な接触状態になっていたようだ。普段から録音のモニターはしない方針なのだが、それがついに裏目に出てしまったようである。こういう微妙なノイズはレベルメーターではなかなか分らない。まあ、こんな不手際もたまにはあるわけでございます。
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