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 日常のありふれた音の記録です
2006年1月
2006年1月29日 久しぶりにキャンプ場へ出かけてみた。犬を連れたご夫婦が散歩にやって来て、まもなくここの常連のご老人も登場。しかし相変わらず音らしい音もなく妙に静かなもの。そのまま山を回って神社の方へ行ってみると、箒を手にした人が3人、掃除にやってきた。少人数なので多分当番制なのだろう。20分ほど時間をかけて丁寧に掃き清めていく。ただ地面の方は毎度の掃除に耐えかねて少々擦り切れ気味だ。一昨年の台風で陥没した谷川はコンクリート製になったが一応きれいに復旧。倒れた数本の大きな木はそのままの状態で生き残っている。
Sample1.mp3 1分19秒 1.51MB 神社から谷川を隔てて録音。神社は石段を登った高い位置にある。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分18秒 1.50MB 9時半を過ぎているが、まだ地面が暖まりきらず騒音が多い。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
マイクを意識されないように録音したいと思う時がある。ウェアラブルタイプのマイクを使うのも一つの手だが、マイクを装着した当人がずっと現場にいなければならないし、場所によってはマイクそのものよりも人間自身の方がいかにも場違いで怪しげに見えることがある。こんなときに重宝なのが超小型マイクと超小型録音機の組み合わせだ。これはステレオ録音では十分実現可能だが、立体音響としてはどうなのか。ゴルフボールくらいの立体音響用マイク。そんなものがはたして正常に機能するのだろうか・・・。

2006年1月22日 前日から雪になるとの予報だったが、いっこうに降る気配もなく今朝は上々の晴天。いつものごとくいつもの場所へお出掛けである。昼前には気温が15℃近くまで上がったものの、しだいに曇りがちで風が強くなり、聞こえるのは轟々と山肌を鳴らす風の音ばかり。3つの池の水位はここしばらくの雨で少しばかり上昇している。去年までいた水鳥はまったく姿を見かけなくなり、代わりにカモの仲間が数羽居ついている。アオサギは以前のままだ。ただどちらも警戒心が恐ろしく強く、遠くから姿を見せただけでたちまち飛び去ってしまう。
Sample.mp3 1分15秒 1.44MB 風が強く音の少ない厳しい一日だが、そんな中にも何となく春の気配を感じる。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
小型マイクの三脚にはコンパクトカメラ用の小型の三脚を使用している。最近その一つがついに新旧交代した。10年間の使用で脚部かガタボロになってしまったのである。ずいぶん長く使ったとも言えるし、使いでがしなかったとも言える。しょせん小型の三脚は消耗品である。困るのは代わりがなかなか見つからないこと。マイク用の三脚として使うにはいろいろと面倒な条件がある。重心が低く適度な重量があること。脚の付根がネジ止め式で、増し締め可能なこと。脚の開き角が十分大きいこと。脚が任意な長さに伸ばして使用可能なこと。もちろんカメラの三脚としても好ましい条件だが、マイク用としては特に安定性は最も重要である。カメラのように常に人間が付き添っているわけではなく、一度セットすればそのまま一時間以上放りっぱなし。いつ突風で転倒するか分らない。セットする場所も斜面や岩場が多く、平らなところはむしろ少ない。風の強い時はバッグをぶら下げて荷重をかけることもある。そんな条件を満足できる三脚は少ない。交代した現用品はあまりにも軽すぎるのが不安。というわけで暇さえあれば探しているのだが・・・。

2006年1月12日 朝は気温は氷点下まで下がり薄氷が張っているが、良く晴れて風のないとても穏やかな一日である。今日も例によって昼までということで上山田方面へ。まだ山の下から車のノイズが聞こえてくるが、昼近くなれば大丈夫なはず。一番上の池の近くに2箇所マイクをセットしてあとはお散歩。なにか面白いものはないかと真ん中の池の中に降りてうろうろしていたら、どぶ泥にズブズブと足を突っ込んで泥だらけになってしまった。油断禁物。2枚目のディスクに交換する頃になると、下界の騒音も遥か遠くの世界ものになった。
Sample.mp3 2分01秒 2.32MB あまり音のない日だが、それでもいつの間にか鳥たちが集まり、またどこかへ去っていく。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
今後の録音環境をどうするか、というのは当方もここ2〜5年の間には考えなければならない問題である。現在のところメモリーが主流であるが、ハードディスクを搭載した製品もあり、DVD−Rなど他のメディアも登場する可能性もある。新しい録音機に期待する要素はいくつかある。ハイビット、ハイサンプリングレート、連続長時間録音、小型軽量、高音質、データーの信頼性、低ランニングコスト、低動作音など。ただ現状でこれらすべてに満足できるものがあるかというとそうではない。あと入力側で言えばfレンジDレンジとも、この録音機の性能を十分に生かしきるマイクがないし、定着できるポピュラーなメディアもない。導入はまだ少しばかり時期尚早と考えている。とはいいながら着々と周辺の準備の方は進めている。気に入った録音機があればすぐにでも使ってみたいというのが本音なのである。あ〜、まちどーしい。

2006年1月1日 予報では曇りがちの一日ということだったが、朝起きてみると隅々まで晴れ渡り、風もなく穏やかな暖かい日差しである。いつもと特に違うのがあたりの静けさ。現代では一年に一度、元旦にしか味わうことのできない貴重な時間である。いつもは聞くことのできない小さな音が静寂の中に生き生きと甦ってくる。かってはこんな静けさが日常のものだった時代もあったのだろうかと思うと、録音をしている人間としてはいささか羨望の念に駆られる。単に静かな場所というのは今でもあるが、静かで音の豊かな場所というのはなかなか求めても得られなくなった。
Sample.mp3 1分44秒 1.98MB 穏やかで暖かく静かな、しかも音に恵まれた一日である。こんな日は最近珍しい。小型マイク"Elk"とMDで録音(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
べつに元旦だからというわけでもないが、近くの神社に出かけてみた。特に信仰心があるわけでもないので初詣は行かないことにしているが、それはそれとして神社は結構好きである。それも地元の人しか知らないようなひっそりとした神社の方がお気に入り。ここもそんな場所だ。近所の人が三々五々初詣にやってくる。子供連れの家族。若い人達。大きな犬を連れた男性。お屠蘇ですっかり出来上がり家族の四輪に支えられてやってきたお爺さん。ご婦人連はいつもにぎやかだ。とにかくも新しい年は今始まったばかりである。
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