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 日常のありふれた音の記録です
2005年8月
2005年8月30日 前日早くから寝付いたので、ずいぶん早い時刻に目が覚めた。で、覚めたついでにそのまま出かけることにした。目的地は新見。とくに何か目的があるというわけでもないが、まだ歩いたことのない場所だ。昼前までの予定ということで始発の電車で出発。往復とも乗り換えなしの直通なのでいたって気楽。午前7時10分着。中国自動車道の通り抜ける市内を離れ北へ、高尾谷川に沿って登ってみたが、どちらかと言うと狭い谷で、わりと住宅が密集している。街の中の家並みがそのまま谷へ引っ越してきたような感じで、何となくマイクを置くのがはばかられる雰囲気だ。田圃の稲はすでに色付いてすでに刈入をすませている所もある。住宅がすっかり途切れいかにも山の中という辺りまで来ると、どういうわけか谷川の流れの音の他にはなにも音がなくなってしまった。しかたなく再び人家のある所まで下りてしばらく録音。そこからそのままマイクを担いで谷を下っていく。立ち止まって録音するのはやはり何となく気が引ける気分だ。途中で立ち止まったりして録音しながらのんびり歩いていたら、わずか数分の差で帰りの電車に乗り遅れた。次の電車は2時間後。結局そのまま夕方まで過ごすことにした。
Sample.mp3 1分29秒 1.69MB 歩いて谷を下りながらの録音。風音が強くちょっと歪み気味だ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
午後は駅から南に下って谷を二つばかり上ってみた。最初の谷はお寺の上で道が途切れ行き止まり。次の谷は道が延々と続いているので、途中で時間切れで引き返したか、やはり街中の家がそのまま谷に引っ越してきたような違和感がある。なぜかと考えてみると古い家がほとんど見たらないのである。というかあるにはあるようなのだが、どこも屋根と壁がよく整備されていていたって綺麗。コケの生えた瓦や剥げかけた壁なんかはまったく見あたらない。やはり積雪が多いせいなのかな。とくに変わった音といってもないのだが、この辺りはやたらにミンミンゼミが多く、家に帰り着くまで鳴き声が耳に憑いてしまっていた。

2005年8月27日 今年の夏はどうも不調である。久しぶりに出かけたが何となく熱っぽい。夏風邪でもひいているかな。午後から所用のついでに北池方面へ廻って谷へ入り、突き当たりの山の畑の上でしばらく録音。谷川の水も枯れて、セミの声と風の音以外にほはとんど何も聞こえない、まだ強い陽射しの残る晩夏の午後だ。
Sample.mp3 1分51秒 2.12MB セミの声を録ってみたいと毎年思うのだが、なかなか難しい。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
懸案だったスピーカーの置き台。探し回ったあげく結局見つけてきたのは過去の遺物の古色蒼然たる重量ブロック。2個で408円。ボロボロ欠けるは、白い粉は噴くは、床は傷つくは、叩けばカンカン鳴くはで、だいいちインテリアとしても最低最悪である。それでもコストパフォーマンスだけは今もって高い。寸法はちょうどピッタシ。これで低域のカブリがほぼ取れた。f特を取ってみるとハイエンドは20kHzまで伸びきり、中高域はほぼフラット。低域は300〜600Hz付近が少し低下し、100Hzを中心に緩やかな膨らみがあるが、全体としては良い特性である。しかし実際に出てくる音は高能率のフルレンジとはまったく異質の、爽やかではあるがいささか気の抜けた感じの穏やかな音だ。重いコーン紙と非力な磁気回路、こればかりはもうどうしようもなく仕方の無いことである。

2005年8月20日 やっとMDが修理を終え復帰した。見積り額は結構高額だった。いっそのことHiMDしようかとも考えたが、現行の機種にはいまひとつ食指が動かない。修理中のつなぎにHDプレーヤーかメモリープレーヤーでもと物色してみたが、これも使えそうな機種が見当たらない。結局修理を待ってこれからしばらくは使い続けることにした。
今年はいろんなものが壊れる年である。DATは2台壊れた。MDも2台壊れた。パソコンもデジカメも壊れた。冷蔵庫もTVのアンテナも壊れた。ついでにオーディオのアンプも壊れた。ボコボコと低周波でブロッキング発振状態。しかしこれは半日電源を入れっぱなしにしておいたら復活。実は前回修理から帰ってからほとんど使用していなかったのである。大事に仕舞っておいた物は必ず壊れる。物なんてこき使って壊れてなんぼのものである。常時使うようにしたが、エージング不足でひどい音だ。次に壊れるのは・・・オイラかな?。
それでも悪いことばかりでもない。以前常用していた10枚が1つのケースに入ったMDが復活、店頭に並ぶようになった。やむなく1枚ずつがケースに入ったMDを使用しているが、もはや自力では収拾がつかない状態になっているのである。ありがたや。
Sample.mp3 1分39秒 1.89MB 椿の木に作ったアシナガバチの巣を襲うスズメバチ。三脚を手持ちで録っていると勢い余った蜂が体にぶつかってくる。アシナガバチはしばらく抗っていたが、ついに巣を見捨てて一家離散。しばらくの間何十匹もの蜂が庭のあちこちを飛び回っていた。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
DIYショップでふと手にしたスピーカー、思いもよらずずしりと重い。MDF製エンクロージャー。15W+15Wのアンプ内蔵。ブックシェルフサイズ。4980円。ボクはこういう重くて安いものには弱いのである。用も無いのに買い込んだ。でも買ってどうする。防磁型ユニットのフレームはプラスティック。ウーファーはスルー。トゥイーターはコンデンサーのみ。内部は吸音材なしだ。鳴らしてみると癖が無くバランスの良いまともな音でビックリ。自作ではとても対抗できない領域である。ハイCP。でも困るのはスピーカーの置き台、自作すると本体より高くなりそうなんだよな。

2005年8月14日 切れたのは電話線では、無論なかった。被雷の余波は電灯線から電話線へと通り抜けたらしい。間にある機器は全滅。雷の被害の少ない土地柄とはいえ、我ながらあまりにも無用心。ここ何年も身の危険を感じる雷を経験していないので、すっかり怖さを忘れ果てていた。
2週間ぶりの更新である。いつのまにか8月も半ば、なにかと所用に追われるうちに、ほとんど何処へも出かけることなく、あっという間に半月が過ぎ去ってしまった。ただ暑いだけの夏・・・ては終わらせたくないのだが、これからどうするかな。
Sample.mp3 1分20秒 1.52MB 今年はやけに雷か多い。とはいってもなかなか迫力のある雷には出会わない。自宅での録音から雷鳴の部分を編集してみた。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
なぜか今年の夏はセミの鳴き方が正常(?)である。この辺りでは5月にハルゼミが出た後、梅雨明け前からニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミ、そして夏も終わりに近づく頃ツクツクホーシと順番に登場する。それがここ4〜5年ほど鳴き始める順序が無茶苦茶だったのが、長年聞きなれた鳴き方に戻った。とはいえ今年はやたらとクマゼミが多い。近くで見かける鷺の種類も増えた。昔は白鷺(チュウサギ?)だけだったのが、最近はアオサギ、チュウサギ、アマサギと3種類。数も増えた。去っていくもの。やって来るもの。良くも悪くも長年の間に環境は少しずつ変っている。
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