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 日常のありふれた音の記録です
2005年7月
2005年7月31日 別にどこか欠けているわけでも、凹んでいるわけでもない、まん丸いお天道様。長いの短いのと文句を言う筋合いではないが、このごろめっきり日が短くなってきたような気がする。いや、気がするではなく確かに短くなっているのがよく分かる程になった。もうまもなく8月である。夏もあと一ヶ月ばかり。なんだか毎年この時期になると一抹の侘しさを感じるのである。まだまだ盛夏とは言っても明け方にはずいぶん涼しくなった。あとはお盆までまっしぐら。それを過ぎればツクツクホーシの声ばかりが耳に付く、もう晩夏と言ってもいい季節である。7月はあっという間に終わってしまった。でも夏の続く間は楽しい。やりたいことはたくさんある。もっともっと夏を・・・。しかし暑いなぁ。
ツバメの次は子ネズミ、スズメ、大型のスズメガ、セミ、バッタと、近隣の生き物を相手に言語道断極悪非道の限りを尽くしていた我が家の極悪猫がここにきてまた不調。連休を当てにしていた月末の予定は先送りとなった。押し掛け猫とはいっても一応我が家の家族である。予定は未定。またいつか時期は巡って来るさ。
Sample.mp3 1分13秒 1.38MB 録音した二つの近い雷鳴のうちの一つ。もう一つは例のパチパチ。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
朝出掛けようかとも思ったが、少しばかり用事が溜まっているので取り止め。8時過ぎから遠雷が聞こえるようになったが、ゴロゴロゴロとやたらと長く続くへんな雷で、あまり期待てきそうもない。録音を見合わせていたら9時過ぎから急に辺りが真っ暗になりはげしい雷雨になった。大急ぎで表にマイクを出し録音開始。ちょっと身の危険を感じるような近さだ。もし出掛けていたら大変なことになったかも。電灯が瞬間暗くなる瞬時停電が何度も起きる。自室で待っていると、突然パソコンのすぐ近くからパチパチという音。あわててコンセントからプラグを引っこ抜いた。あとで録音を聞いてみると、これにもパチパチという音の直後に激しい雷鳴。電線への落雷のあおりを食らってどこか近くで放電しているらしい。もちろん雷鳴の方は歪みまくりである。長いようだが、聞き返してみるとわずか20分ばかり。これはという雷鳴は数えるほどである。いつでも録れそうでなかなかチャンスはやってこない、録音レベルの設定もこれといった基準がない、結構難儀な音源である。雷の名所ってどこかにあるのかな。さてアップロード。あっ、電話線切れとる。

2005年7月22日 珍しく街中で低空を飛行するヘリコプターの音に、思わず空を見上げること二度に及び、ついに重い腰を上げて出かけてみることになった。目的地は岡南飛行場、旧岡山空港である。’88年の空港移転に伴ないこちらは小型機やヘリコプターの発着場となっている。東西に伸びる細長い直角三角形の飛行場で、南側の長辺に沿って走る滑走路は1200m。北は安部池、南は児島湖、西は福成川と、四方ならぬ三方を水に囲まれ、北西の直角の角には一般に開放された広場がある。その西は工場と住宅と水田の多く残る静かな場所だ。以前空港だった頃二度ほど訪れているが、移転後は初めて。別に遠くというわけでもないけれど、来ると一日がかりになるので、普段はなかなか気が進まない場所だ。来たときの印象は、これはイケナイ、と思えるほど静けさである。とりあえず安部池沿いに東の端まで歩いてみた。小型機の離陸は西向き、グライダーは東向きのようだが、ヘリコプターは不明。離陸は数十分おきという感じで、音も小さくどうにも活気がない。空港内は関係者以外立入禁止と看板がある。児島湖側は堤防までが敷地内で通行不能。どちらにしろ横からではちょっと遠すぎる。川を隔てた飛行場の西南にある公園で録ることにした。離陸した機体がちょうどこのあたりで頭上を通過する。道路から離れた水田の中の静かな場所だ。ありがたいことに水道とトイレがある。それはいいのだが困ったことに11時を過ぎると、猛暑を避けて午後の長い休息をとる車が次々とやってきては、公園の周りに停車するようになった。常に3〜5台がたむろする状態で、これが午後4時頃まで続いたので、車を避けてあちこちに移動しながら録音である。昼前にいったん止まった離陸が午後3時過ぎから活発になり4時過ぎまで続く。しかし結果イマイチ。同種の機体らしく音色もほとんど変化がない。おまけに周りが平地なので音の反響もなくカラリとした乾燥気味の味気ない音だ。周辺の環境音も少ない。季節や天候など、よほど良い条件が重ならないと音にはならないという感じである。近くに住んでいなければ録音は難しいかも。ヘリコプターについては距離がありすぎる。試乗できるような催し物でもないと近接した録音はちょっと無理かな。
Sample.mp3 1分37秒 1.85MB 離陸して上空を通過する小型機の音。それだけ・・・。ちょっと寂しい。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
MDが壊れてしまった。こともあろうに2台同時にである。天気のまともな日に録音してもやはり全滅である。一応再生はできる。しかし録音の方はさっぱりだ。さすがにこれはおかしいと考え、環境の安定した室内で録音してみたが悲しいかな、これまた全滅である。最初はディスクのせいかと思った。なにしろ2台いっぺんに故障だなんて、そんなこと、そんなこと、あっていいはずがない。しかし今まで確実に録音できていたディスクでテストしてもやはりダメである。これはもうMD本体しか考えられない。仔細に内部を調べると、2台ともスピンドルモーターの内部に髪の毛が巻きついている。これだこれだと考えて、4時間もかかって何とか取り除いたが一向に改善しない。諦めて修理に出すことにした。やはり結露のせい?。でも今までにさんざん無茶苦茶な使い方をしているのである。バッグの中まで雨水が滲み通ってずぶ濡れになったのは一度や二度ではない。何でまた今回に限って・・・。モノの壊れ方には2種類ある。さんざん乱暴にこき使われて「これは辛抱たまらん」と壊れる壊れ方。大事に仕舞い込んでいるうちに「オイラもついに見捨てられたのか」とクサってしまう壊れ方。ボクのMDの場合はたぶん前者である。というわけで、ただいま修理待ち。

2005年7月9日 時は梅雨、降り続く雨で潤った庭の草は伸び放題。今日は家で・・・と思っていたら昼前からまた雨である。しかたがないのでパソコンに向かったままもっぱらフリーズしていたが、3時頃からほどほどの雨になった。そうなると性懲りもなくまた出かけるのである。場所は前回と同じ。でもって、またまた結露だ。今回はほぼ全滅。同じ失策を3度も繰り返すオノレはマコトにナントカである。こりゃホントにまじめに考えんといかん。
Sample.mp3 1分24秒 1.61MB 小降りの時はポツリポツリと雨音が楽しいが、これがどしゃ降りになると、そりゃもう・・・。小型マイク"Esrit"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
MDのバッテリーがそろそろ寿命になってきた。使用している2台のMDのうち、より旧型であるMZ−R909のバッテリーである。もともと録音時間は8時間ほどしかないのだが、これが5時間以下になった。まだまだ使える、もったいないとも言えるが、やはり使っていて不満を感じるのである。寿命はせいぜい1年と数ヶ月。すでに一度交換している。ところがそれほど変わらない時期に購入したもう一台のMZ−R910は未だに未交換。使い方がずいぶん偏っているのである。平等に使い分ければ良いのだが、どうしても偏ってしまう。MZ−R910はMZ−R909のマイナーチェンジ版。どう考えても新しい方に分があるはず。でもボクはいつも無骨で不細工な旧機種の方を持ち出すのである。どういうわけかしっくりと手に馴染む。

2005年7月5日 7月1日の午後から雷を伴なった激しい雨が降り始めた。突然の天候の豹変といったところだ。雷といえばなんといっても結構な録音の対象である。当然ながら帰宅後庭にマイクを出して録音してみたが、時すでに遅く、遠くで光っては忘れた頃にゴロゴロいう、間の抜けたへろへろ雷でがっかり。
翌日も朝から雨である。降雨率をデジタル的に具現したしたような降り方で、出るに出られない。夕方になってようやく小降りになったのでキャンプ場まで出かけてみたが、めずらしく利用者が車を連ねている。キャンプというのではなく、何かのリーダーの講習会らしい。とりあえずキャンプ場の下の林の前で録音。2日間の雨で水量も増えて水音はなかなかきれいだ。ただし車の往来がはげしく短い間隔をおいて次々と通る。ディスク1枚録音して、今度はキャンプ場に上がって講習会の様子を録音。講習会とはいっても子供も多く、普通のキャンプ並みに楽しそうである。今日は来て良かったワイと家に帰って再生してみて驚いた。半分以上が再生不能。いよいよオレのMDも寿命かと思ったが、2台のMDで同じように発生している。原因は結露である。100%の湿度の大気の中に冷房の効いた部屋から持ち出したのがいけなかったのかもしれない。
7月5日の今日も朝から雨。パラパラと降ったり止んだりの雨だが、人間の方が疲れが溜まってダウン。気のない雨の降り方も気に入らない。夕方になって小降りで安定した降り方になったので出かける。キャンプ場は工事中なので、神社の下を流れる谷川の上の方で水音を中心に録音。夕方で音は少ないが悪くない雰囲気だ。ところが家に帰って聞いてみてまたまた驚いた。半分以上が再生不能。前回のこともあったので、出かける時にMDをポケットに入れて暖めておいたのだが、まったく効果はなかったようだ。結局のところ夕方になって気温が下がりだし、湿度100%の空気中の水分が過飽和状態になって、ちょっとしたことですぐに結露してまうのが原因のようだ。MDを使い始めてからこういう条件で使用したことはなく初めての経験である。対策としては乾燥剤をたっぷり詰め込んだケースに密封するか、使い捨ての懐炉などで暖めてやるかだが、ちょっとそこまでお出掛けにはどちらもいささか面倒くさ過ぎである。さてどうしたものかナ。録音している間中ずっとポケットに入れておくというのも一つの手だがこれでは不便。小型の湯たんぽでも使ってみるか・・・。
Sample.mp3 55秒 1.11MB 神社の下を流れる谷川の上流で。雨の日もなかなかいいもんだ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
家の近くには赤と黒のまだら模様の蛇がいる。山や平地の何処にでもいるごく普通のおとなしい蛇で、いてもだれも気にも留めない。ウチの庭にも一匹住んでいる。ここいらではカラスノクチナワと言っているが、シマヘビの黒色型のカラスヘビとは全くの別物。いったいこの蛇の正体は何者なのか。長いあいだ気になっているが、近所の人に聞いても一向に釈然としない。というわけで今回蛇に詳しい人に聞いたり、インターネットで検索したりと、いろいろ調べてみた。結果分かったのだが、コイツの名はどうやら「ヤマカガシ」というらしい。言うまでもなくマムシと肩を並べる毒蛇である。毒の強さはマムシに勝るとも劣らず。まともに噛まれれば、むろん命に別状がある。ただマムシのようにふてぶてしくはなく、おとなしい性格であるし、毒腺が口の奥の方にあるので、実際に被害が出ることは極めて稀である。長年同じ地に暮らしていながら知らなかったのはまことにお恥ずかしい次第。でも家に毒蛇が住んでいるというのは何となく心強い気分である。玄関に「毒蛇にご注意!」とでも書いておけば迷惑な訪問販売には効果がありそうだ。文句に偽りなし。以前マムシも出たことだしな。
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