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 日常のありふれた音の記録です
2005年6月
2005年6月26日 午前5時からいつも場所を一巡りしてたどり着いた上山田あたりの山裾でしばらく録ってみたが、今年は異様に音が少なくてウグイスの声ばかり。もう一山越えて山向こうへ抜ける道路を上ってみた。以前何度か来たときの印象が悪く、かなり大きい道路が通っているので今まで気が進まなかったのだが、来てみると意外。環境が少しづつ馴染んできているのかも知れない。車の通行も思っていたほどではない。道路わきのすっかり干上がった池と、その下の干上がりかけた池をつなぐ水路のところでしばらく録音。でも太陽は中天高く、時間的にはもう遅すぎる。それにしても暑い。梅雨なんかぶっ飛ばしてこのまま真夏に突入するんじゃないかと思うような天気だ。
Sample.mp3 1分15秒 1.43MB 干上がりかけた池の辺で。9時を過ぎて陽射しは強烈だ。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
100円ショップの環境音のCD。さらに増えて15枚になった。冒頭から録音エンジニアの足音が入っていたり、突然音が途切れたり、2つのシーンをミックスしたりと、けっこういい加減なところもあるが、取材には相応の日数と費用をかけているようでもある。ヘッドフォンで聞くと鳥の声は立体的に定位する。しかし水音は頭内定位気味。ダミーヘッド録音ではないようだが、高域に少し癖があるので、単なるのペアマイクやワンポイントマイクの録音でもないようだ。環境音のソフトはいろいろなメーカーから散発的に発売されるが、音源の種類に応じて一通り出ればそれでおしまいというのが多い。これだけの数がつぎつぎと出るのはちょっと異例。まだ増えるのかな。

2005年6月21日 今日も上山田方面である。朝からピーカンの上天気だ。なにしろ暑い。天気晴朗なれど波・・・は高くないのてある、池だから。でも風がけっこう強い。三脚がふっ飛ぶような風ではないので、これはこれで歓迎だが、とにかく音が少ない。音も夏枯れ時?。一時間近くうろうろ場所を探し回って、せっかく来たのだからとテープ1本録音してみたが、あまり成果なしといったところ。
Sample.mp3 1分14秒 1.41MB さて犯人は・・・?。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
午後遅く向かいの家の裏口からただならぬ鳥の声。ツバメが鋭く鳴き叫びながら頻繁に出入りしている。さては・・・と思っていると、こちらにのらのらとやってきたのは、やはり我が家の極悪猫。しばらく前から狙っているのである。でもお前じゃ手に合わんワイ。
・・・と思っていたのは甘かった。翌朝布団の上には瀕死のツバメと得意げな猫の顔。今年に入って犠牲者はもうすでに4羽目、前回はツグミである。「おまえな〜、そんなことばかりしていると・・・」。猫は真性肉食動物の小さな牙をチラリと見せた。

2005年6月20日 前回と同じく上山田方面へ。今日は早起きして・・・と5時に時計がいさましく目を覚ましたのだが、人間はそのまま沈没。結局出かけたのは7時過ぎになった。8時過ぎに到着したころは汗がにじむ暑さである。このところの日照り続きと水田への給水で池の水位はさらに下がっている。録音を開始するが、9時を回ったころから次第に音がまばらになってきて、昼前に切り上げ。午後からは所要で右往左往である。通り掛かった川原の傍の林でニイニイゼミが鳴き始めていた。
Sample.mp3 1分31秒 1.74MB ここの池の鳥、一昨年と比べるとずいぶん寂しくなってしまった。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
行き当たりの100円ショップで環境音のCDを5枚購入。1枚105円、さてどんなものか。ダミーヘッド録音ではないようだが、なにかこれに準じた方法で録音されているらしく、ヘッドフォンで聞くと鳥の声などは立体的に定位する。全体としてはやや平板で類型的な感じ。しかし聞いていて面白い部分が結構ある。そうでない部分も、良い条件だけを選んで録音され入念な編集を加えられた耳当たりのいいソフトだけ聞いていたのではなかなか分からない、その場所の実際の姿、というのを少しだけ垣間見せてくれるようで、これもまた興味深い。

2005年6月17日 前日の帰り道、街路樹にものすごい数の鳥の群れ。おそらく数百匹ではきかないだろう。近くのビルの屋上の手すりにも列を成して留まっている。暗くてほとんど判別できないが、褐色の鳥で目の下に白い線。鶫くらいの大きさである。家に帰って手持ちの図鑑で調べたがなんだかよく分からない。ここ5,6年くらい環境が少しづつ変化している。身の回りでも野鳥が本来の住処から下りて、人間の生活圏に移動しているような気が、なんだか・・・する。
Sample.mp3 1分11秒 1.35MB カラスの死骸、というより残された僅かな肉片に集るハエの羽音。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
久しぶりに上山田方面へ出かけてみた。当地はもうすぐ田植えの時期、といってもほとんどが直蒔き、10cm程に育った稲か土の上に行儀良く顔を出している。すでに水が入っている田もちらほら見える。山道を登っていくと、3つの池の水位はどれも1mくらい下がっている。場所を決めて8時頃から録音開始。散歩しているとカラスの死骸に出会った。といってもほとんど黒い羽ばかり。あとは僅かな肉片とミミズのような腸の切れ端が2つだけ。頭も足も骨もどこにも見たらない。このあたりにいるカラスを食らう肉食動物って一体なんなのだろう。

2005年6月9日 最近少しばかり疲れ気味である。前日変な時刻に寝付いたのが祟って、9時近くになってやっと家を出た。雲ひとつない殺風景な青空をバックに強烈な日差しが照りつける。といっても汗が流れるほどの気温でもなく、日陰に入ればけっこう涼しい。あたりにはいつもと違う静けさがある。夏日である。こんな時刻に出掛けて来て録音もないもんだが、このところどうもしかたがないのである。円張川までやってきて寂れた公園で午前中いっぱい録音。さすがに陽射しが強く、谷の入り口でも騒音はほとんど聞こえないのはありがたいが、音も少ない。平日なのですぐ傍の道を車がつぎつぎと通り過ぎる。
Sample.mp3 1分34秒 1.78MB お日様が中天高く昇ってからのこのこ出掛けたのではどうしようもないという感じの音だ。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
午後からは猫のエサ探し。体調の改善はまずは食事から。特定のハードフードに洗脳された、好みがやかましく気むずかしい猫の食事を切り替えるのはなかなか大変である。2年くらいかかったという話もある。気に入らないとプイとどこかに出て行ってしまう。ひょっとするとよそ様のお宅に泥足でづけづけと上がり込んで、ドンブリ飯食らっているのかもしれん。嗚呼前途多難・・・。
2005年6月5日 初夏である。陽光がこれまでと違う峻烈さと静けさを帯びて照りつける。そして空と雲が一年中でもっとも美しい表情を見せる季節でもある。夕空はしばしば七色に彩られる。デジカメで撮影してコントラストを上げると唖然とするような極彩色になって驚くことがあるほどだ。雲の様相もいたって多彩である。時間の許す限り夕暮れ時の散策を楽しんでみたくなる。
Sample1.mp3 55秒 1.05MB 近くの某教会の太鼓の音を録りに行ったのだが、時すでに遅く結局カラスの声ばかり。ナンノコッチャ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分10秒 1.34MB 6月8日の夕暮れ時、上記の場所で再び録音。いくつかのシーンをつないでみた。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
猫、相変わらず不調である。庭の木の天辺に一気に駆け上り、廊下をこれまでに見たことのない猛スピードで駆け抜け、カーブで曲がり損ねて脚から白煙を上げる(ソンナバカナ)。明らかに異常である。だいじょうぶかい、お前。

2005年6月3日 6月といえばもう暦の上では夏である。陽射しは今ひとつ弱々しいが、気温は夏といってもいいほどだ。しかし梅雨入りはまだまだ先の話。しばらくは青空の色と多彩な雲の変化を楽しめそうだ。特に忙しいといった一日でもないのだが、午前中と午後に所要が入り帰宅は午後7時半、あちこち出歩いているうちになんとなく無為に一日がつぶれてしまった。
Sample.mp3 1分07秒 1.28MB 多数の人間の話し声や足音、なぜかMDの欠点がこういった状況でも現れる。微妙に崩れたような感じのする、ちょっと不自然な音だ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
とは言いながら身についた習慣で録音機とマイクはいつも持ち歩いている。通りがかりの高校の校庭の前で車道越しに30分ほど録音。吹奏楽部の練習の音、テニスのボールを打つラケットの音。トレーニングに励む部員がにぎやかに目前を通り過ぎる。学校帰りの小学生。歩道を通り過ぎる自転車の老人。なかなか積極的に録音する機会を持てないが、こういった音風景もまた楽しい。
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