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 日常のありふれた音の記録です
2005年5月
2005年5月29日 キャンプ場ヘ行ってみるが相変わらず静かなもの。いつもの常連のご老人はすでにやってきていて散歩を楽しんでいる。桜の小さな実が熟しているので口にしてみるが、いずれもかなり渋みがある味だ。今年は熟す前に落ちてしまって数は少ない。去年の台風の復旧工事はかなり進んでいるようだ。水路の土砂と倒木がもうほとんど取り除かれている。しかしまだまだ大分かかりそう。6月の初めにはマツクイ虫防除の薬剤散布が始まる。どうにもならないので神社の方へまわってみた。こちらも谷川の陥没の復旧工事が始まっている。しかしやはり音は少なく、ディスク1枚分つぶしておしまいである。
Sample1.mp3 33秒 649KB 風が強くあまり音のない一日である。昼前からは夏のような暑さになった。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 40秒 780KB 自宅にて・・・。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
2週間近く更新が滞ってしまった。猫、不調である。何度か病院に足を運ぶが、検査の結果は特に異常もなし。しかし相変わらず続く下痢と嘔吐と食欲不振と発熱。体重は徐々に減少傾向である。お医者さんもどうしたものかと困り顔。つい頭に浮かぶのはあまり希望の持てない病名ばかり。家で寝ていることが多くなってしまった。こうなっては放蕩猫もすっかり廃業である。といいながら昨日あたりからまた夜遊びに出掛けている。う〜む。とにかくしばらくは病院通いが続きそうだ。

2005年5月16日 朝からいつものキャンプ場。今日は雲ひとつない晴天で気温も上昇気味。虫の羽音が期待できそう。しかしマイクをセットしてみるとどうもも一つである。今年はなんか変だ。鳥は今年になってキビタキが2羽加わったが、あとはウグイスの声ばかり。例年ならもっといろいろ賑やかなのだが、どうしたのだろう。日が高くなっても虫の羽音も一向に増えない。しばらくするとここの常連のご老人もやってきたが同じ感想である。あれこれ話しているうちにもう一人お年寄りかやってきて、二人で山の上の城跡まで散歩に出かけてしまった。
Sample1.mp3 1分16秒 1.45MB この季節の定番のハルゼミ。日が高くなり気温が十分上がってくると一斉に鳴き始め、昼前頃から次第に鳴き止む。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 44秒 850KB わが瀬戸内市も市議会議員選たけなわ。選挙カーなんて別にどうでもいいようなものだが、音としては結構面白い。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
昼からはいつものごとく自宅の庭にマイクを出して録音である。当瀬戸内市も初の市議会議員選。選挙カーが朝から晩まで所かまわず走り回っている。4〜5台がいっぺんにやって来るとなかなかのものだ。谷間の少し高い位置で聞くといんいんと響きわたって録音としても面白いのだが、こちらは平地、それでも結構音として楽しめる。ただ個人名をやたらに連呼しているので公開はしにくい素材である。

2005年5月12日 夕方近くなってキャンプ場へ出かける。上の貯水池では工事をしているが、ここいらあたりは静かなものである。朝降っていた雨にもかかわらず水路に流れはほとんどどない。霞のかかったような薄曇りの空に、少しばかり冷たい大気。ハルゼミがときどき思い出したようにギーと鳴く。狸はすっかりミイラになった。谷川沿いに歩いていると軽トラックの音。近くのお年寄りが散歩にやってきた。
Sample.mp3 1分20秒 1.52MB 夕暮れ時のキャンプ場。音は少ないが、まあこんなもんだ。小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
午後6時を過ぎると下の道からゴトゴトという音。ショベルカーが一夜のねぐらを求めてゆっくりと上がってきた。工事もこれにてお仕舞い、帰りの車が2台いそいそと通り過ぎていく。こちらもディスク1枚ばかり録音して今日は終わりである。ちょっと冷え込む晩春の夕暮れ時。帰る頃にはマイクが結露し始めていた。

2005年5月10日 キャンプ場へ出かけてみたが音は少ない。それに平日なので8時過ぎからは上の貯水池の工事か始まるはず。神社下の谷川はこちらも本格的に復旧工事が始まっている。円張川沿いもあまり音はなし。けっきょく山を越して上山田あたりまでやってきた。天気もよし、まずまずの状態だ。人工ヘッドと小型マイクを2箇所にセットして昼前まで録音してみたが、異常接近のけしからぬウグイスにやられて歪みまくりである。近くて聞くとすさまじい嬌声だ。この時期他の鳥を圧して、音風景はウグイスの天下である。
Sample.mp3 1分23秒 1.57MB 数日前から気温が低い。こんな日は、陽が照った時だけハルゼミが鳴き始める。人工ヘッド"Alqays"とTCD-D100で録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
山道を歩いていると、ボトッと何かが木の枝から落ちてきた。シマヘビである。マクロで撮影しようと近づいたら食らいついてきた。見かけによらず獰猛なヘビである。昼近くになってようやくハルゼミが鳴き始めた。この時節の常連だ。もっとも気温が低いので、陽が照っている間だけ思い出したように鳴いている。4時間ばかり楽しんで昼前に切り上げ。帰り道の川岸でヌートリア(食用ネズミ)の親子連れを見かけた。大きいのから小さいのまで合わせて5匹。大きいやつはボス猫くらいの大きさがある。戦後半世紀、まだしぶとく生き延びているんだなぁ。

2005年5月8日 夕方に少し時間が空いたのでキャンプ場まで出かけた。谷へ入って行くと木々の香りがいつになく強い。新緑にむせぶ5月である。キャンプ場の歩道にはこんないい季節に食いはぐれたのか狸の死骸がひとつ。カラスにでも食い尽くされて骨と皮ばかりが残っている。楓は赤い実をつけ、月見草が開き始めた。山ツツジもまだ咲き残っている。桜の実も少しづつ赤みを帯び始めたが、いかにも立派なサクランボ然としているのはカラスの取り分だ。あとは苦味のある小さな実ばかりである。
Sample.mp3 1分16秒 1.16MB 夕暮れ時にもそれなりに音はあるものだ小型マイク"Elk"とMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
わずか30分ほどの滞在である。音はけっして多くはないが、日の暮れ行くこんな時刻もまんざら悪くはない。久しぶりにホッとするひと時だ。すぐ後でやって来た車の女性はまだこの時を楽しんでいる。家では放蕩猫がお待ちかね。晩春の夕暮れ時の薄闇はほのかに暖かく、そして切ない。帰ろ。

2005年5月4日 待ちに待った5月である。朝起きるとすでにあたりの様子からして違う。ざわめきに満ちて活気があり、生き物たちに溢れている。まるで大気そのものが生命を持って動き出しているかのようでもある。陽射しは強く外を歩くと初夏と言っていいほどの暑さだ。それでも初夏の厳しくも澄み切った陽射しとはどこか違う。やはり暖かさに満ちて気だるくたゆたうような晩春の陽射しである。DATは修理から帰ってきた。MDもいたって快調。テープとディスクは思わずにんまりするほどたっぷりある。準備万端・・・。
Sample1.mp3 1分28秒 1.67MB 庭のツツジの木の前で。さまざまな音が重なってくると、MDはもう一つ物足りないスカした音になる。小型マイクとMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
Sample2.mp3 1分06秒 1.25MB いつもの夕暮れ時の何気な音風景。最近は生活の音が少なくなってしまった。小型マイクとMDで録音。(すべての音響効果をOFFにして、ヘッドフォンでお聞き下さい / Please turn off all of sound effects and use a headphone)
・・・と言いたいところだが、実は万端これ宜しくないのである。まずもって放蕩猫がオーバーヒート。また熱を出してひっくり返った。過熱状態が続くようだとしばらく病院通いだ。くわえて5月はまとまった時間がまったく取れないのである。期待していた予定は先送りとなった。こうなるとチマチマせこせことご近所の音を漁るしかない。またまた超ローカルな晩春の音風景になりそうである。
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